内容説明
パリのブルジョワの娘ジョルジュと、ブルターニュの農家の息子で漁師のゴーヴァン。幼なじみの二人は、ある夏の夜、結ばれる。だが住む世界が違う彼らは若き日の恋に別れを告げ、別の道を歩み始めた。ジョルジュは歴史学者となり、共に結婚して子供ももうけたのち、再び巡り会う。それぞれの生活がありながらも互いを忘れることができず、数十年にわたって長い別離と束の間の逢瀬を繰り返す二人。求め合う情熱のありかを問い、透徹したまなざしで女性の性を見つめ、ヨーロッパで大ベストセラーとなった至上の愛の物語。
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- 和書
- 没落する文明 集英社新書