内容説明
中年男アントワーヌは、少年時代に年上の女理髪師に魅せられて以来、「髪結いの亭主になる」という奇妙な夢想にとりつかれていた。そんな彼の前に、美しい女理髪師マティルドが現われる。マティルドこそ理想の女性だと確信したアントワーヌは、初対面のマティルドにいきなり求婚し、二人は結婚した。かつての夢想どおりに、至福の日々を送るアントワーヌとマティルド。しかし、その生活に、ある日突然終わりが訪れた…。ユーモアとアイロニーをまじえながら、純粋な愛の姿を追求したルコントの代表作、待望の小説化。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
屋根裏部屋のふくろう🦉
7
映画で観たのが最初。「彼女(マダム)の胸が顔に押し当てられ」「一日中シャンプーされていたい」この気持ちよくわかるだよ。あぁずっとこの時間が続いてほしいって。マティルドの手にかかると客は何でも話してしまうが、もしかしたら人間という生き物は髪の毛を触られると心地良くて身の上話をする習性があるのかもしれない。「人生というゲームのルールに従って行動すれば」誰もが老いる。そのルールがマティルドには耐えられない。彼女は愛する夫アントワーヌの思い出、記憶の中に永遠に生きる方を選んだのかな。2019/08/27
樽
2
とこやさん15 映画を見てないけど、たぶん小説より映画のほうがよさそう。なんとなく。2022/06/14
クライン
0
少年の日に美しい理髪店の人妻に憧憬の念を抱いた男が、長じた後に美しい妻を迎え、晴れて「髪結いの亭主」となる物語。しかしルコントは、その美しい愛ゆえの結末を容赦なく提示します。映画だけご覧になった方、本だけ読まれた方、早くもう一方の世界へ触れてみて下さい。観てよし、読んでなおよし、です。2003/02/12
yukiko1113
0
こういう気怠いのタイプ




