感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みも
34
よく練られた秀作。原題は【Wallflower】壁の花(主役に成り得ない地味な花)翻訳が巧い。的確な熟語を駆使し、不自然さの無い滑らかな文章。精神分析学を用いて、殺人鬼の異常心理を論理的に構築して見せる。抑圧、恥辱、怨嗟、復讐等マイナスの深奥を凝縮し残虐性に発展させ、怪物が創出された過程を綿々と綴る。作品構成は賛否が分かれそう。中間部で犯行動機や経緯を明かしてしまい、想像を膨らませたい読者の楽しみを奪ってしまう。読む機会を得た方は中盤に配置された「7壁の花」という章を、最後に読む事を個人的にはお奨めする。2017/04/25
ルウ
0
★22014/03/02
ロイ
0
★22014/03/02
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