内容説明
1982年5月、ベストセラー作家クリスチャン・グラデューが惨殺された。死体には“第2次大戦中フランスの敵国ドイツに協力した廉により死刑”と書き記された手紙と火とかげを象った奇妙なペンダントが残されていた。訃報を受けコスタリカから戻った息子マイケルは意外な事実に気づく。生前、父が執筆中だった作品の草稿と資料が消えていたのだ。さらに作品の発行を予定していた出版社の担当編集者が殺害、その社屋も爆破された。作品の内容と父の殺害とは関係がある。大戦中レジスタンスの闘士だった父は作品に何か重要な事実を書き込んでいたのではないか?マイケルは大戦中の父の足跡を求めヨーロッパへと飛んだ。過去現在が複雑に絡み合った壮大なスパイ・サスペンス。