内容説明
「眠れない―」不眠症に悩むアンは向かいに住むマーク・チェイニーに興味をもった。前の夫とは正反対、素敵な男性だわ、とアンはひそかに好意を抱いた。しかし、マークの正体は、彼をかつて少年院送りにした教師や判事をつぎつぎに殺している連続殺人鬼だった。「見張られている?」と疑うマーク。あの女は警察のスパイかもしれない。なんとか始末しなければ。だが、マークの真意を知らず、アンは一人勝手な恋ののめり込んでいく。「殺すしかない」マークは決意した―。『マンハッタン連続殺人』『恐怖の誕生パーティ』で大都会の恐怖を描いた鬼才ウィリアム・カッツが放つ戦慄の心理サスペンス。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
けいちゃっぷ
10
男は「仕事」をするうえで隣に住む女が邪魔だが、もしかして警察が監視に送り込んだのかもしれないと思ってしまう。 不眠症の女は時折夜遅くに帰宅する男に関心を寄せ、もしかして男に惚れられているかも、と男の些細なことにも強い関心を持つ。 殺人鬼の男とお花畑の女。 まさに両極端の2人がこの先はどうなるのかとページを繰る手が止まらない・・・はずなのだが、いささか読むのがしんどかった。 365ページ 2016/02/18
トックRock
0
すごく久しぶりに再読。何度目かな?大好きなウィリアム カッツ。新作でないかな?2015/01/12
4423
0
不眠症のアンは毎日夜遅く帰ってくる向かいの男に一方的な恋心を抱くが、彼は殺人鬼だった!という話。アンと男のやりとりがどんどんエスカレートしていく様にハラハラしながらページを捲った。ラストの絶望感も素晴らしい。2014/11/07
kama
0
★★★2010/05/08
レゾレゾ
0
今年に読み終わって良しとする。言い訳がましい殺人鬼と情緒不安定の女の恋愛模様。殺人鬼の方は具体的な過去やら相棒との深い仲とかの詳細は不明で女の方はDVの夫から逃れたのに男漁りに夢中で勘が鋭いのか?鈍いのか?理解できない。警官たちも役に立たない的外れ感でラストは「恐怖の誕生パーティ」と全く一緒のパターンで盛り上がりに欠けた。2022/12/31