内容説明
６月のある暖かい昼だった。ボストンの弁護士ブレイディ・コインのもとに電話があった。電話をかけてきたのはタイニ・ウィーラー。ボストンのはるか北、カナダ国境にほど近いレイヴン湖でロッジを営む野性的な男であり、またコインの衣頼人の一人ヴァーン・ウィーラーの弟でもある。いま湖の周辺の土地で買収騒ぎにはなにか背景があるらしい。コインはさっそく、水上飛行機で現地へ飛んだが、コインの到着と前後して２人の男が姿を消した。人里から遠く離れ、森のなかに閉ざされた美しい湖は急に犯罪の匂いにつつまれていく。捜査を進めるコインにも見えない敵が迫る―。いまや、パーカーの造形したスペンサーをしのぐボストンの新しい知性派探偵として注目される〈弁護士ブレイディ・コイン〉シリーズ、待望の第５作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かみけん
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大自然と人間世界が対比される。主人公も弁護士で釣り師と二重性があった。個性より雰囲気で読ませる。2019/08/18
