内容説明
モスクワに飛んだケムコンストラクト社のジョージ・トゥイストを待っていたのはKGB産業保安部所属のキーロフ少佐だった。そこでジョージは少佐からケムコンストラクト社にガス・プラント受注の便宜をはかる代わりに、セプ・テク社の汚染浄化装置の密輸を手伝ってほしいともちかけられた。ジョージは仕事がほしかった…。ジョージ・トゥイストはキーロフの申し出を呑んだ。社の顧問弁護士と相談の結果、彼が立てた計画は中立国フィンランドを使うことだった。浄化装置をまずフィンランドに正式輸出し、その後、秘かにソ連国内に運ぶという計画だ。KGBの協力を得て、彼の計画は実行に移された。だが、思わぬところからその計画をはばむ者が…。“予言作家”の異名を持つR・ヒューゴーが放つ〈KGBキーロフ三部作〉第一弾。