扶桑社ミステリー
バックマン・ブックス〈1〉バトルランナー

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  • サイズ 文庫判/ページ数 454p/高さ 16X11cm
  • 商品コード 9784594004521
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

西暦2025年。世界は環境汚染に苦しみそして荒廃していた。アメリカは巨大な管理国家と化し、都市には失業者があふれていた。彼らの娯楽といえば、絶えず流されているテレビの残酷なクイズやゲームの番組だけだ。そんな失業者のひとり、ベン・リチャーズが出場したのは、ネットワークで最高の人気を誇る番組『ラニング・マン』―。それは全米を巨大なフィールドとする「人間狩り」だ。全視聴者を敵にまわしながら、一ヵ月逃げとおせれば十億ドルの賞金、しかし捕まれば、テレビカメラのまえで容赦なく殺されるという文字通りのデスレースなのだ。リチャーズは逃げる。ニューヨークからボストンへ、そしてさらに北へ―。鋼鉄の男シュワルツェネッガー主演で映画化されたこの作品には、映画を超えた衝撃的な結末が待っている。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Tetchy

123
シュワルツェネッガー主演の映画から30年。完全なる悪対正義の構図を描きながら、映画は制限時間内で特殊能力を持つハンターと戦う徹底した娯楽作品。一方原作は絶対不利な状況でしぶとく生き残る男の逃走と叛逆の物語。どちらもメディアによる情報操作され、完全に管理された社会の恐ろしさを描きながら、こうもテイストが異なるとは興味深い。私は映画を否定しない。作者はほとんど別の作品と化した映画に対して批判的かもしれないが、娯楽作品として愉しめたからだ。大人になって本書を取ったことは両者を理解するのにいい頃合いだったと思う。2018/01/21

chiru

82
映画は見たけど小説は未読。 制限時間内に逃げ切れば高額賞金が待つ公開デスゲーム。 映画の主人公と違って、小説の主人公は下層階級の平凡な男という設定だから、知恵を絞ってギリギリの選択で窮地を乗り切る姿に、一緒にドキドキハラハラして彼を応援してしまう。 彼が最後の決断を下す、映画とは違う結末はハッピーエンドじゃない。 でもこのラストだからこそ、虐げられてきた彼の最後の願いが伝わる気がしました。 ★42018/10/27

Small World

36
主人公が追われ始めた当初の、言いようのない恐怖感がすごい。クライマックスは、今読むと、ちょっと予言めいていて、何とも言えない気持ちになったが、他の結末は考えられず、収まるべく収まった感じでした。2016/12/16

トムトム

32
一気読み。スピード感が素晴らしい。貧乏人参加型ゲーム。死ぬかもしれないことをされて、死ななかったら大金が手に入るゲーム。途中色々なトラブルや民衆の悩みなどが出てくるのですが、そんなもの全てぶんなげる結末が好きです。2019/07/18

**くま**

24
キングがまだ本格デビュー前の、若いときに書いた作品。なので設定とか最初のほうはちょっと・・・青いな、若いな、日本の某ラノベ?作家さんみたいだな、と思ってしまいました。近未来の残酷テレビショーに参加した主人公が殺されないようにひたすら逃げまくる! 善vs悪、金持ちvs貧乏、みたいな構図が単純だな~と。でも途中からすごく面白くなってきて、キャラもキングっぽいしスピード感あって、意外と良かったです。ラスト近くの二転三転も◎。ただ飛行機の位置って相手にわかるんじゃないの? 知識ないので確かなことは言えませんが。2014/07/26

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