扶桑社ミステリー<br> ロンドンの超能力男

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扶桑社ミステリー
ロンドンの超能力男

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  • サイズ 文庫判/ページ数 266p/高さ 16X11cm
  • 商品コード 9784594004408
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

1910年、ロンドンの街は“脱出王”の異名をとるアメリカ人奇術師ハリー・フーディーニの話題で賑っていた。彼の芸を見た者たちは、この男には心霊体へ変身する超能力があると信じるほどだった。そんなある日、ホームズとワトスンのもとにフーディーニ夫人が夫の保護を依頼しにやってきた。彼が脅迫されているというのだ。が、ホームズはなぜかその依頼を断る。一方、ロンドン警視庁のレストレード警部は政府公邸の金庫室から極秘文書が盗まれた事件を捜査中だった。そしてフーディーニを犯人と睨み、彼を逮捕する。盗まれた文書は、以前皇太子からドイツの伯爵夫人にあてた手紙だった。即位直前の皇太子にとって、その手紙が公開されれば大スキャンダルとなる。捜査を開始したホームズとフーディーニの出演するサヴォイ劇場を調べるが、そこで意外な人物の死体を発見した。ホームズ・ファン待望の傑作パロディ。MWA賞候補作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nuit@積読消化中

62
ホームズとフーディーニの夢の共演パスティーシュ。ホームズ、ワトソン、フーディーニと愛すべきキャラの掛け合いが微笑ましい。1910年が舞台なので、ホームズたちは既にかなりのお歳なんだろうけど、後半は飛行追跡劇など体をはったりとアクションも入って、読んでるこちらも手に汗握る展開になります。しかし、フーディーニ関連に触れれば触れるほどハリー・フーディーニという人物は魅力的!噂のジョニデの映画化も早く観たいです!2016/04/23

ぽま

11
実在のマジシャン:ハリー・フーディーニを登場させたパスティーシュ。1910年が舞台なので、ホームズはすでにサセックスに隠居しているはずであるとか、ホームズより20近く歳上とされているレストレードが現役警部なのはおかしいとか、舞台設定上の違和感はやや残るものの、事件の構成や登場人物たちの動かし方は秀逸。事件自体に、正典のオマージュが含まれている点が面白い。全編に渡ってマジックが鍵になっているが、筆者自身もマジシャンだけあって、事件のネタばらしはあってもトリックのネタばらしだけはなし。これは業界人ならでは?2013/01/10

くわたあかね

3
ホームズとワトソンの関係もうまくパロディになっている。訳者あとがきにあるとおり、私も犬のホームズをちょっと思い出してニヤリとした。2013/02/17

ナポレオン2

3
パスティーシュの中でも本当に楽しめる作品でした。アニメの名探偵ホームズばりに飛行機が登場するとなるとやや時代が下っているはずで、ホームズがフーディニーと出会うにしては若々しいのですが、そこはご愛嬌。中国風マジックの金魚鉢の下敷きに置いてあった原稿が発見されたという前置きもユーモアたっぷり。ホームズとフーディニーの掛け合い、楽しませてもらいました。2012/05/19

ブラックティー

3
ホームズが同時代の有名人と一緒に事件を解決するパターンのパスティーシュ。この作品ではマジシャンのフーディーニ。時代設定がヴィクトリア朝以降ということで飛行機を使っての追跡劇あり、またおなじみの重要文書盗難事件に、それにかかわる謎の美女とサービス要素満点でとても楽しい作品。そしてこのホームズ、ワトスンに対してずいぶん可愛げがあるのね。2011/03/31

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