内容説明
香港で高品質のダイヤモンド鉱山が発見されたという情報に素早い反応を示したのは、デビアス社だけではなかった。ダイヤによる外貨獲得に必死のソ連と、そのソ連に経済的な打撃を加えたいアメリカがすぐさま圧力をかけてきた。一方、本当の採掘地は香港ではなく、ニカラグアと確信するテニスンは現地へむけて旅立つ。ニカラグアでは、革命政府とゲリラの戦闘が激化。ゲリラを支援するホワイトハウス、革命政府を支援するクレムリン。革命政府軍と間違えられてテニスンは謀略と陰謀渦巻く国際政治の世界へと巻き込まれていった。欧州から東南アジア、北米、さらに中米のジャングルへと、死と隣り合わせの追跡が始まる…。