内容説明
ジェームス・アーサー・テニスンは、3年ぶりにイギリスに帰ってきた。世界有数の鉱山会社であるコム社の南米駐在員として働いてきた彼を待ち受けていたのは、同社の会長フレデリック・マッキンタイヤー。彼はテニスンに驚くべき計画を打ち明けた。香港で発見された高品質のダイヤモンド鉱山を武器に、世界市場を支配しているデビアス社に対抗して新しいシンジケートを作りあげるというのだ。年俸100万ドルで雇われたジェームズ・テニンス。しかしそれは同時に、多大な危険を伴うビジネスだった。各国のディーラーと接触をはじめたテニスンに、早くも恐るべき魔の手が伸びてきた。