内容説明
一本の高速道路が〈ブルーリボン・クリーニング工場〉の責任者バートン・ドーズの人生を変えた―彼の自宅と工場の上に、高速道路784号線が建設されることになったのだ。しかし彼は自宅の立ち退きを拒否し、工場の移転計画にもガンとして反対の立場をとりつづけた。職場の家族的雰囲気に愛着を持つドーズは、移転派の会社幹部とはどうしても折り合うことができなかったのだ。その結果ドーズは職を失い、酒におぼれ自暴自棄になっていった。妻メアリーは家を出た。かつての部下も離れていった。〈道路工事=ロードワーク〉は文字通りドーズの人生を押しつぶしたのだ。狂気に陥ったドーズは非合法の爆薬を入手して工事現場を破壊。さらに家中に爆薬をしかけて立てこもった―。巨匠キングが日常と紙一重の狂気の世界を内側から描いたサイコ・サスペンス!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
自称海外小説で誰が誰だかわからなくなる君
2
各章のタイトルが日付になっていて読み始めたのが11月20日。第一章がちょうど50年前のその日。2日目も同じ日付で読めた。全章当日に読んでもよかったかもしれない。2023/11/30
卍ザワ
2
モダンホラーとかサイコサスペンスというよりも、ルース・レンデルやパトリシア・ハイスミスのような心理サスペンスに近い。まぁ、あそこまで緻密じゃないけど。アラフォーで更年期障害の男の、だんだんとマダオぶりに拍車がかかる、高コレステロールな物語。2014/10/12
栗淳
1
★★☆☆☆うーん無駄に長かったきがする。短篇で書いたほうがすっきりしたんじゃなかろうか?たまにいいことを主人公がいうんだけど、行動が幼稚でまったく好感が持てなかった。好感をもてるように描かれていだろうからそんなものかなぁ・・・。2014/08/04
のちおちゃん
0
☆☆☆2011/06/30
かにぬ
0
「ゴールデンボーイ」は未来ある少年が破滅して行っちゃう話だったのに対し、こちらは中年(アラフォー)男性が死んだ息子や結婚生活のあれやこれやに心を巡らしたあげく発狂大暴れする作品。悲しいかな、おじさんの発狂は共感はできるのだけど、若者の破滅ほど美しくないので、あまり無ねえ尾打たなかった…