内容説明
1962年8月4日、土曜日深夜、マリリン・モンローに何かが起きた。翌日未明、家政婦からの通報で発見されたモンローの全裸死体は、物言わぬ受話器を固く握りしめていた。直接の死因は睡眠薬の大量服用―はたして単純な事故死か、自殺か、それとも殺人か。謎を追って精力的な取材活動をつづける著者アンソニー・サマーズは、ついに驚天動地の新事実につきあたる。当日夜、モンローの自宅に極秘裏に救急車が呼ばれ、彼女はサンタモニカ病院へ運ばれてそこで息を引きとったというのだ。しかも危篤状態のモンローを発見したのは家政婦ではなく、時の司法長官で大統領の弟ロバート・ケネディだった。全米を衝撃の渦に巻込んだ迫真のノンフィクション。上巻は二度にわたる結婚と破綻を中心に、悲劇の前兆を予感させるモンローのキャラクターを巧みに描く。
目次
第1部 蠍の土地に(心の奥底;幻想の背景;「モンロー」誕生;女優への道;恋;ヌード・カレンダー・スキャンダル)
第2部 ディマジオの悲劇(トップ女優;『帰らざる河』;破局;嫉妬)
第3部 破婚―傷心(開花の年;演技派としての評価;アーサー・ミラーとの結婚;神経症;不倫―イヴ・モンタン;ミラーとの別れ)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Willie the Wildcat
26
追い求めるものは、唯々”心”。名誉やお金では埋められない乖離。巡る機会にかみ合わない心身。もどかしさに諦めることなく、夢を追う。大学聴講やアクターズ・スタジオで学ぶ姿勢が印象的。『家なき子』か・・・、言い得て妙だが、哀し過ぎるなぁ。唯一、「荒馬と女」でのゲーブル氏との共演が、数少ない救いかもしれない。蛇足だが、当時電話帳に芸名で実電話番号が掲載されているのに少々驚き。当時のPrivacyの観念も、悲劇を深める要因となった気がする。2015/02/13
☡@火星人でござる
0
読むのがしんどかった… 2011/07/12
nyanlay
0
たくさんの登場人物がいるので追いかけるのに大変だが、現実にあったことだと思うと読まずにはいられない。2009/07/13
ゴリゾウ
0
中田耕治 訳/1962年8月4日、土曜日深夜、マリリン・モンローに何かが起きた。翌日未明、家政婦からの通報で発見されたモンローの全裸死体は、物言わぬ受話器を固く握りしめていた。直接の死因は睡眠薬の大量服用-はたして単純な事故死か、自殺か、それとも殺人か。『カバー』上巻/#524-11998/07/28