内容説明
十二才の少年シャーマン・アボットはリボルバーで遊んでいて、自分の後頭部を撃った。そして昏睡状態に陥った。八カ月の眠りから覚めた彼はもう昔のシャーマンではなくなっていた。なかに別の凶暴な人格が宿っていた。事件から一年以上経った九月の夜、シャーマンは自分の家に放火した。父と母そして弟トディは焼死し、妹メイミーだけが助かった。シャーマンは行方不明になっていた。どこへ消えたのか？レオナという３４才の女性がいた。彼女はある日病院でメイミーを誘拐し、逃走した。妄執に燃える魔少年シャーマンは忠実で巨大な犬チャイナマンを従えて、追跡行に出た。金を盗み、人を殺し、大人にだまされながら。新鋭ゲーリー・デヴォンが追うもの、追われるもの、両者の死闘を迫真の筆力で描いた狂気の逃走／追跡劇。
感想・レビュー
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frog
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不幸な境遇の女の子を拐って逃亡する女性と、大きな犬を連れた女の子の残忍な兄との、息の詰まるような追跡劇。時代背景は50年代ぐらいで捜査網も緩やか、純粋に心理描写を楽しめる文学作品並みの質の高さです。2010/04/24
