内容説明
1937年7月、ドイツ国防軍の将校5人がニューヨークに到着した。偽名を使っての入国だが、5人の中には、後に〈砂漠の狐〉と呼ばれることになるエルヴィン・ロンメルがいた。一行を迎えるミシシッピ大学のシューメイカー少佐は、陸軍参謀本部に勤務するかつての教え子マックス・スパイグナー中尉を呼んだ。ロンメルに会ったマックスは、ユーモアに富み少年のようにナイーブなこの軍人に魅かれた。一方、ロンメルは南部の英雄的将軍ネイサン・B・フォレストの戦略思想に強い興味を示した。そして、あるパーティ会場でロンメルは地元の小説家を紹介される。後のノーベル賞作家ウィリアム・フォークナーだった…。