内容説明
南米ペルーの山奥深くにある小さな村、ケロ。そこでは、人びとはインカ帝国時代から今まで、ほぼ変わらぬ自給自足の暮らしをしてきました。電気もガスも水道もなく、もちろんテレビもコンビニもないケロ村で、人びとは、どのような工夫をこらして生活しているのでしょうか。いっしょに見ていきましょう。「グレートジャーニー」で世界中を旅した探検家・関野吉晴が見た、人間が豊かに生きる知恵とは―。
目次
ケロへ
食べる
家族
子どもたち
祈る
ともに生きる
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
白玉あずき
18
明治以前の日本の田舎もこんな感じだろう。生まれて死ぬまでほとんど外の生活をしらず、単調で貧しいが平和で単純な生活。選択肢がないから人生に悩むことも少なそう。大家族の中で死ぬまで孤独になることも無く、自分の居場所がある安心感。皆良い顔つきしてるんだよね。それに比べて、現代の日本人の表情の暗くて険しいこと・・・ で、仕事と生活に追われてひいひい言っている知人達に見せて、今の生活とインカの山奥の生活とどちらを選ぶ?って聞いたら、やっぱり今のほうが良いと言う。なんだかんだ言っても今の現実が一番か。2016/09/09
リノン
9
標高4300メートルにあるケロ村での家族がどのように生活しているのか、詳しく説明してありました。家も手作り、糸をつむぎ、家畜を育て、ジャガイモやとうもろこしを作る。電気・ガス・水道もない過酷な山での生活は、神に祈り、伝統を受け継ぐことで平和に送ることができます。もちろんお風呂もないので、みんな手足に泥よごれがあったり、顔もなんだか黒ずみが・・・でも子供たちがとってもかわいい。2歳になると仕事を与えられ、6歳にもなると家畜の扱いは立派なベテラン組に。アルパカ大群の写真には顔がほころびます。2014/05/24
なかちゅう
2
「じゃがいもアイスクリーム?」の世界。小さい子ども達が生き生きしている。最初は汚れ具合ばかりに目がいってしまったけれど、子どもたちの表情に気づいてから見方が変わった。2015/05/19
majiro
2
ケロすげえ。懐かしいようだけれど色褪せない写真たち。医療とかどうなってんのかな。2012/12/26
piro5
1
イモを夜に外へ出しておいて凍らせ、日中にとかす。一週間でデンプンと水が分離してブヨブヨになる。ハダシでイモを踏んで水分を抜く。これを繰り返すと乾燥ジャガイモが出来る。そして保存が可能になる。。うーん、仕組みが分からん。。。後で調べると実践してる人が居てよくわかった。フニャフニャになって、絞ると水がピューと出てくるらしい(http://blog.hyouhon.com/entry/2018/02/09/183124) 2018/11/18