内容説明
原爆の開発をめぐる情報戦、トロツキーの暗殺、カチンの森の虐殺…ソヴィエトの歴史の暗部に深く関わった元KGB高官による衝撃の証言。ソヴィエト情報機関の秘密工作を担当する「特殊任務局」を率いたスドプラトフは、スターリン、ベリヤ、フルシチョフ、モロトフなどソ連の最高指導者たちから直接命令を受け、暗殺、誘拐、対ゲリラ戦、スパイ活動などを実行した。これまで覆い隠されてきた、その恐るべき「特殊任務」の真実を、ソ連と共産党の崩壊を機に、いま、はじめて明らかにする。本書は、フルシチョフの「スターリン批判秘密報告」以後、最も重要な新情報にみちた歴史ドキュメントである。
目次
第1章 発端
第2章 スペイン革命の試練と粛清
第3章 粛清の時代
第4章 トロツキーの暗殺
第5章 スターリンとヒトラー 大戦の序幕
第6章 大祖国戦争 謀略戦とゲリラ戦
第7章 核のスパイ