内容説明
むかし、とのさまがおおぜいの ひとをよんで さかもりをしていた。いつまでも おわらないので おなかの おおきい おくがたが おならをして しまった。おこった とのさまは おくがたを しまへながしてしまった。しまで うまれた おとこの子は 12になると とのさまのところへ でかけた…。この話は『金の椿』『金の茄子』の話として、全国的に語られています。軽快な語りと、あざやかな絵は、読者を楽しませてくれます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
15
へっこきあねさ的なおはなしと思っていたら、全く違うはなし。お殿様の奥様が人前でおならをしてしまったら、妊娠中なのに島流し!ちょっと過酷ですけど(`Д´) 無事子どもを産んで暮らしているのですが、子どもが父親の事を聞いてきて…。福井県に伝わるおはなしだそうです。2019/08/26
ヒラP@ehon.gohon
14
事業所で読み聞かせしました。2021/09/30
ヒラP@ehon.gohon
9
何とも理不尽なお殿様の振る舞い。 笑い話ではあるけれど、人前で嫁さんが大きなおならをしたら、私はどの様に振る舞うだろうか、とふと考えました。 島流しはありえないけれど、この絵本はそんな話です。 やさしい村人たち、たくましく育った子ども、でも殿様の仕打ちに耐える奥方の姿も、眩しく感じられました。 「金の椿」の逸話は良いですね。2016/07/01
ヒラP@ehon.gohon
9
障害者の放課後デイサービスで読み聞かせしました。2016/06/28
moe
4
題名だけ見ると、ユーモラスなおはなしかと思っていましたが、内容はだいぶ違いました。長々と続く宴会の席に疲れた奥方がついおならをしたのを、殿様が怒って奥方ひとりを舟にのせて海に流してしまいます。おなかの大きかった奥方は流された島で男の子を産みます。大きくなった息子は、なぜ父親がいないのかを聞くと、ひとり舟を漕いで殿様に会いに行きます。最後は一応めでたしめでたしなのですが、読んだ後も、いろいろ考えさせられるおはなしです。2010/10/02