内容説明
旅の一夜。ジルバがぼくを夢にいざなう。いい夢だったのか悪夢だったのか。今でもぼくにはわからない。少年と黒猫のおりなすファンタジー。子供から大人まで。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
めがねまる
24
舟崎克彦:作 宇野亜喜良:絵 の「悪魔のりんご」のタッグによる(発表年はこちらが先)幻想的な夢の中の冒険譚。夢の中で「ぼく」と共に冒険する黒猫ジルバが、とにかくかわいい!江戸っ子みたいな威勢のいい口調で、擬人化されてない猫らしい絵なのに感情豊かな表情を見せる。ときどき尻尾の先が人間の指の形になって指差している、宇野亜喜良さんらしい遊び心もいい。漠の良い人っぷりやマリネラ嬢の可憐な様子、後半の畳み掛けるようなワクワクする展開など、短いながらもしっかりした物語で、楽しく読める。読後には少し切ない余韻が残る。2016/07/18
星落秋風五丈原
3
だだっ広くて薄気味悪い貸別荘の寝室に僕が一人で寝ている時。猫のジルバと獏によって巻き起こされる夢の中のマジカルワールド。1991/02/16
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