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内容説明
中東に紛争が起きるたびに、原油価格ははねあがり、現代の日本がいかに石油に頼っているかを痛切に感じさせられる。そうしたとき原発推進者は原子力発電所の必要性を強調してきた。しかし、原子力は、近い将来、本当に石油に変わるクリーンエネルギーになるのだろうか。この本で著者は、問題点が山積している原子力発電についての賛否両論の立場を、討論形式でわかりやすく描き、読者の判断をあおごうとしている。
目次
序 原子力発電は必要か
1 原子力以外のエネルギーの現状(石油がなくなる日;代替エネルギーの可能性;石油の経済学;石油消費と原発)
2 ウラン235の核分裂と原子力(原子力発電と原爆;身近なエネルギーの利用;米ソでの2大原発事故;安全性を確認した発電方式)
3 安全装置と原発の事故(安全性を確保する原発の仕組み;起きるはずのない事故が発生;「死の灰」の発熱の危険性;ECCSの冷却能力)
4 放射性廃棄物の処置(原発の放射能と電力需要の増大;放射能とガン死亡率;民主主義と原発のない社会;安全性の実績と信頼性)
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