内容説明
アメリカのシカゴ美術館には、実物の12分の1の大きさで作られた、本物そっくりのミニチュアルームがある。ルーシーとジャックは魔法の鍵を手に入れて、自由にそこへ出入りできるようになった。だが、タイムスリップしてご先祖と出会ったことから、絶対絶命のピンチをまねく…!
著者等紹介
マローン,マリアン[マローン,マリアン] [Malone,Marianne]
米国生まれ。イリノイ大学卒。アーティスト、美術教師。3人の子どもを持ち、長女が中学校へ入学した際に、長女の親友の母親と共同で女子中学校を創立した。現在は夫とイリノイ州アーバナに住んでいる。『12分の1の冒険』でデビュー
橋本恵[ハシモトメグミ]
東京生まれ。東京大学教養学部卒。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mocha
71
ジャックが〜!いやあ危なかった!今回は祖先を辿る冒険。アメリカでは自分のルーツというのがとても大事なことなんだろうな。タイムスリップものならではの面白みがあり、ミニチュアルームの魔法の秘密にも迫る内容。次巻がさらに楽しみになった。2019/05/20
izw
7
自分のルーツを探る宿題をやった後、その時代に行ってみたジャックとルーシーだが、ジャックの先祖に会いに行ったお陰で世界が変わってしまう、というのはよくある設定。でもそれが、ルーシーの記憶が前の世界の記憶と新しい世界の記憶に徐々に変わっていくという描写はリアルっぽい。もう一度ルーシーが行って過去を修復して元の世界への戻り方も同様にリアルっぽく緊迫感があった。でもそうだとすると、二人が何度か過去に行ったことで、現在と思っている世界が既に変わってしまっているのではないのか。フィービーという奴隷に文字を教えて2015/01/15
紫音
7
面白かった~!一気に読んでしまいました。もっとじっくり読もうと思ってたのに・・・ 今回は、自分たちのルーツを辿る旅、みたいな感じでした。前作に登場した人物が中心になって話が進みます。ジャックの先祖や、ミニチュアルーム製作に携わった人も登場したりと、ますます魅力的な物語に。先祖と会ってしまったことで起こるハプニングも、いいスパイスになっていたのでは?と思います。一度でいいから、実際にミニチュアルーム見たいです(切実)2014/09/02
泉ちゃんの塩
1
一気に読んでしまった。起承転結でいうところの「転」にあたるのか物語が動きに動いた。タイムトリップのおきまりの禁忌、自分に関係のある人にあうとどうなるか……日本の子どもはこんなに先祖のこと調べたりしないような、それにしてもよく調べ学習をするなぁと感心した。2019/01/19
kodomiru
1
シリーズ三冊目にしても色褪せてない。実際にシカゴ美術館に存在するソーンミニチュアルーム。あまりの精巧ぶりに驚くそうだが、一度でいいからお目にかかりたい。今回の謎解きは、主人公の一人ジャックの祖先もかかわってくる。このお話は、小さくなれる、タイムトラベルができるなど盛りだくさんなのだが、今回は自分の祖先というものを意識させたり、魔法が使える厳しさのメッセージも込められている。なにより気軽に美術館にいけて、学芸員さんの充実ぶりもいい。次回作にも期待。2014/08/27