内容説明
アメリカのシカゴ美術館には、実物の12分の1の大きさで作られた、本物そっくりのミニチュアルームがある。魔法の鍵を手に入れ、ミニチュアルームへ入れるようになったルーシーとジャックだが、その鍵を盗まれてしまった。いっぽうそのころ、美術品どろぼうが街をさわがせていて…。
著者等紹介
マローン,マリアン[マローン,マリアン][Malone,Marianne]
米国生まれ。イリノイ大学卒。アーティスト、美術教師。3人の子どもを持ち、長女が中学校へ入学した際に、長女の親友の母親と共同で女子中学校を創立した。現在は夫とともにイリノイ州アーバナに住んでいる。『12分の1の冒険』で作家デビュー
橋本恵[ハシモトメグミ]
東京生まれ。東京大学教養学部卒。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mocha
71
今回はナチスの影に脅えるユダヤ人少女、黒人奴隷の少女と出会う。腹黒い大人との対決もあり、1巻よりさらに躍動感があった。このシリーズは冒険の細部までていねいに描かれているので、目に見えるようで楽しい。巻頭のミニチュアルームの写真を何度も見ながら読んだ。2019/05/19
izw
10
実在のミニチュアルームが過去への扉となっていて、女の子が鍵を持つと身体が小さくなりミニチュアルームから過去の時代に入り込むことができる、という設定は、あり得ないことながら、やけにリアル感があります。美術品どろぼうの謎解きは若干安直で、ちょっとがっかりでしたが、楽しめるシリーズです。2014/11/30
泉ちゃんの塩
2
児童書だけどいいものはいい。ミニチュアルームの外にタイムトリップできるなんて素敵‼ その時代の人の運命を変えてしまうとどこかに歪みが出そうな気もするけど、その辺は割愛してもワクワクする話だった。歴史もちゃんと勉強しておいた方がいいなと思った。ルーシーとジャックのコンビもお互い足りないところを補っていて最強のコンビ!続き物だけど1冊で話が読みきりで十分楽しめた。(1巻は未読 笑笑)2019/01/13
りうかん
1
ミニチュアルームの冒険第2弾。シカゴ美術館のソーンミニチュアルームには秘密がある。魔法のカギで小さくなれば、その部屋に入って当時の時代に触れることができる。今回は奴隷制が残るころの南部アメリカと、ナチスに占領される前のパリ。ルーシーらは運命を変えることができるのだろうか・また盗まれた魔法のカギを取り戻すことができるのだろうか。2021/04/18
kaolu
0
今回もソーンミニチュアルームで起きる不思議な世界が魅力的に描かれている。現代の少年少女が時を超え、厳しい時代を生きる自分たちと同じ年頃の子と出会い、そこで芽生えた友情がその子たちの運命に触れることにもなり…。ラストは胸が熱くなります。2015/06/07