ヒトラーの子供たち

ヒトラーの子供たち

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  • サイズ B6判/ページ数 507p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784593534234
  • NDC分類 234.074
  • Cコード C1036

内容説明

本書は、敗戦から生まれた民主主義の根幹を揺るがすものは何であるかを、ドイツ人だけではなく、同じような過ちをした私たちにも鋭く問いかけている貴重な聞き書き集です。

目次

第1章 沈黙の壁を破る
第2章 1000年の大罪―ハンス・フランクの場合
第3章 「勝者の正義」―ルドルフ・ヘスの場合
第4章 「小ヒトラー」―カール・オットー・ザウアーの場合
第5章 「往年の魔術師」―ヒャルマール・シャハトの場合
第6章 「正義なき復讐」におびえる“死の天使”―ヨーゼフ・メンゲレの場合
第7章 “最後の総統”―カール・デーニッツの場合
第8章 「ワルキューレ作戦」―クラウス・フィリップ・シェンク・フォン・シュタウフェンベルクの場合
第9章 変わらぬナチズム信奉―エルンスト・モヒャールの場合
第10章 「小さなプリンセス」―ヘルマン・ゲーリングの場合
第11章 「裏切り」―マクス・ドレクセルの場合
第12章 ナチスの遺産

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

印度 洋一郎

5
ナチス関係者の子供達へのインタビュー集。ゲーリングのような高官から、名もない親衛隊員、ヒトラー暗殺計画の首謀者シュタウフェンベルグ大佐まで様々な立場の親を持つ、子供達が各々思いを語る。父親の思想に共感し、連合国の「勝者の理不尽な裁き」に憤る、ルドルフ・ヘスの息子やヘルマン・ゲーリングの娘。その逆に父親の思想を否定、糾弾するハンス・フランクの息子達やヨゼフ・メンゲレの息子。その中間で、ナチスの思想は拒絶するが父親には同情的なカール・デーニッツの娘やカール=オットー・ザウアーの息子。皆、困難な戦後を生きていた2023/01/17

ゆずこまめ

3
ナチスの子供という負の遺産を背負った子供達。父親を容赦無く断罪する者、優しい父の犯した行為に戸惑い苦しむ者、父親が罪を犯したとは断固として認めない者…父親世代に全く罪の意識がないことと、その代わりのように苦しむ子供達が印象的。真実と向き合うのは辛い。2013/03/10

ルナティック

2
もう3回目?って位何度も読んでいる。こういう子供のインタビュー本では、群を抜いて感心する。ここまで取材できたし、話を聞けたナァって思う。同じ父を持つ兄弟姉妹でも、思いが異なるのが、何となく分かるような気がする。親とはいえ、所詮「ある一面」からしか、見ていないのだろうから。こういう証言を、何度も何度も重ねていくと、人物像に近づけるのかナァ?私は、ハンス・フランクの章が最も読み応えがあると思っている。2016/02/07

まちこ

0
ナチスの高官達の子息に、著者が行ったインタビューの顛末を纏めた本。 生前の高官達の業績も丁寧に紹介してくれる為、歴史に詳しく無い私でもサクサク読めた。 愛娘に子煩悩な手紙を送る一方、同年代の子供を強制収容所に送る父親のエピソードが印象的。現代の私にとっては不可解だし、彼の心情を理解出来なくて良いとすら思った。 またその娘も悉く父親を信奉していて、ただ後味の悪さが残った。あの人はこれから、どうなるのだろう。2014/09/29

山川光男

0
授業絡みで個人的に読んだ。親がナチス戦犯の子供たちに、「親が捕まっていなくて目の前に現れたら、警察に引き渡すか」という質問に対し一人しかイエスと言わなかったのに驚き。私なら引き渡すと思う。親として裁きは受けてもらいたい。やっぱり国民性?なんにせよホロコースト初め、スケールが大きすぎて私には大したこと言えないな。 2012/07/22

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