内容説明
英国情報局の裏の組織、CHERUB(チェラブ)は、17歳以下の子どもが活躍する極秘のスパイ機関。武器密売に手を染めたロシアの航空会社の腐敗をあばくため、ジェームズはモスクワの北西約三百キロのちいさな街に派遣された。MI5の工作員ふたりとともに、実権をにぎる新興財閥にのりこみミサイル売買の証拠をつかめ、というミッションだった。だがMI5の工作員は殺害され、危ういところで逃げ出したジェームズにはふたりの死亡に関与したとの疑いがかかった…。
著者等紹介
マカモア,ロバート[マカモア,ロバート][Muchamore,Robert]
1972年、英国ロンドン生まれ。私立探偵として活躍していたが、「読みたい本がない」というおいっ子の不満を聞いてチェラブシリーズを書いたところ、ベストセラーに。シリーズ最初の本『スカウト』は、イギリスの子どもたちが選ぶチルドレンズ・ブック賞ほか、多くの賞を獲得した。13年間、探偵の仕事をつづけたのち、現在はロンドンで作家業に専念している
大澤晶[オオサワアキラ]
大阪外国語大学(現大阪大学)卒業後、新聞記者を経て翻訳家に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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さゆ
15
このシリーズを読み続けるのはp249にあったように「この世には、容易に答えの見つからない悲惨な状況がいくつもある」ということを、この児童書のシリーズを介して著者が世に投げかけているからだと思う。今回も楽しませてんもらいました。続きが待ち遠しい!2011/11/26
わかな
4
シリーズ7作目の最新作。少々ネタ切れっぽくて、新しい登場人物が突如出てきたり、無理な設定のためかストーリーがわかりにくくなっている部分があったりの唐突感がありました。これまでのように、一つのミッションをじっくりと描写するのではなく、短いミッションや出来事がチェラブの部員の心理や人間関係にどう関わっていくか―という内容で、短い時間にイッキ読み!という訳にはいきませんでした。部員には年齢制限があるため、段々とストーリーも大円団に向かいつつあるのかもしれません。次作に期待したいと思います。2011/10/23
psy
3
新刊だ!わくわく|〜と読みました。あいかーらず大層面白く。テンション下がりませんねえ〜。ジェームズとローレンのミッションが交互に語られ、息も吐かせぬ展開に。毎巻ごとに取り上げられるミッションが、現代社会の様々な様相を示してるように思えますが、今回もなかなか重いです。でも、軽快に進む物語のテンポの良さと魅力的なキャラたちの行動でお話は面白く読み応えアリです。しかし、ラスト、こうきたか〜モテるねえジェームズ〜。次のミッションも楽しみです。2011/09/20
ほたぴん
1
いつもと違う展開で面白かった!命がけのミッションをこなすには信頼感は不可欠だと思うんだけど、ジェームズの不安からのイライラもよくわかるし、大人たちの意見に左右されるのも仕方ないんだけど、ユーアトとのことが今後のミッションに影響しないといいなぁ。2014/02/26
napo12
1
7巻が出てるって知らなくて、読めてうれしいです。チェラブの皆が元気で 楽しいお話。前の6巻ではジェームズとローレンがケンカばかりしてましたが、今回ジェームズの行方不明という事態を経て、お互いの重要性を再確認したようです。ですが、ラストには驚いたなあ~。でも十代の男の子なら ありがちなことかも。この本を読むと、現代でこんな複雑で危険な冒険でないとリアリティを感じられない今時の子供たちがかわいそうになることがあります。私が子供の頃の子供の冒険物語ってもっと単純でした。2012/06/19
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