内容説明
日本は第2次大戦前から戦争中にかけ、植民地支配をしていた朝鮮から農民たちを強制的に連行した。樺太(現サハリン)では6万人が厳しい自然環境の中で、炭鉱や軍事施設などで過酷な労働を強要された。日本の敗戦により、30万人の日本人は引揚げたが、当時残っていた4万3000人の韓国・朝鮮人たちは、その機会を与えられる事もなかった。サハリンに残された韓国・朝鮮人一世たち、韓国でその夫が帰るのを待ち続けてきた妻たち、1日も忘れる事のなかったという祖国へ永住帰国した人々―。彼らを生活の場に訪ねての撮影と歴史的な証言の収録。そして韓国・サハリン・日本で繰り広げられた半世紀ぶりの感動的な再会の記録。それらを通して、日本人が知ろうとしてこなかった日本の戦争と45年たった戦後を問う。
目次
サハリン(強制連行・置き去りにされた人々)
韓国(サハリンからの永住帰国者たち;待ちわびる妻と家族たち;日本人の妻と引揚げた人々)
解説・資料(「サハリン残留韓国・朝鮮人問題」の歴史;戦前の樺太の状況;樺太をめぐる国際関係;関連年表)
-
- 洋書
- Logan Square
-
- 和書
- 日本アルプス 写真集