内容説明
19世紀半ばまでのキリスト教社会では、ほとんどの人々が「あらゆる生物は神が創造した」と信じていた。しかし、ダーウィンは1859年11月、『種の起原』を著し「人間はサルから進化した」といった。進化論の反響は激しく、教会の怒りをかったダーウィンはその後、問題の紛糾を嫌い、細かい点で多少の妥協をしたために「初版が最も優れている」という後世の批判を残している。「病気は細菌によるものだ」というパスツールの発見は、古今東西を通じて医学上最大の発見であったが、世界で第一級の化学者・生物学者・医学者にも悲劇が…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nbhd
14
ダーウィンよりも、ビーグル号艦長のフィッツロイの話がおもしろい。当時の航海では【艦長は威厳を保つために乗組員と話してはいけない】という変な海軍ルールがあったらしく、フィッツロイの前任のビーグル号艦長は航海中に孤独をこじらせて自殺している。一方、フィッツロイは、ビーグル号の航海を終えて艦長退職、のちに気象統計官になるが、天気予報を外してしまったのがショックで自殺したっていう…もはや自然科学の理解というよか、科学者エピソードって超おもしろいネ、っていう読み方しかできなくなっている。2019/01/25
ipusiron
1
1997/6/18読了
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- 和書
- 後期資本主義 3