内容説明
『窓の下で』は、グリーナウェイ自身の絵と文で、このうえなく優美につくられた、独創的な絵本です。当時の子どもたちに爆発的な人気をえただけでなく、その後100年間変わらない人気を保っているのは、この絵本がいつの時代の子どもたちにもある種の〈夢〉を与えてくれるからです。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
小夜風
28
【図書館】1878年の絵本。とっても素敵で可愛くて楽しくて、時々ドキッとさせられて、うっとりと読みました♪子どもたちの描き方が、昔の子どもたちなのに、今の子たちとそんなに変わらない(笑)。いつの時代も男の子は男の子、女の子は女の子なんですね♪歌のような文も、細部まで美しい絵も、ゆっくりと堪能しました。2015/10/22
nagatori(ちゅり)。
22
ケイト・グリーナウェイ賞の本家本元、グリーナウェイ本人による詩と挿絵による絵本。グリーナウェイ・ファッションと呼ばれる子供たちの服装は、いつ見ても本当に可愛らしい。ヴィクトリア朝らしいバッスルスタイルやボンネットなどの大きな帽子も、時代を感じさせてくれる。そしてゴブリンと人さらいはほんとにほんとに、悪い顔(笑) 英語版も読んでみたいなあ。2020/07/28
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
7
1ページに1つのおはなしと絵が、50話。外国っぽさ全開です。2020/07/18
みよちゃん
7
以前このシリーズを購入していましたが、解説も入っていて、エドマンド・エヴァンズと共同で作ったという。彼女は目次にも使われた絵を入れ、彼女の第1作で有名になり、ブームになったようです。コルデコット賞、ケイトグリーナウエイ賞がある様に、絵本作りのお手本になったようです。2016/07/26
まろまろ
5
窓の下で繰り広げられる光景は、のどかな自然の中でクラシックなドレスに身を包んだ子供たちの日常。表情やしぐさが実にリアル、首の後ろ側のぽっちゃりした感じなど見事に描かれて。子供特有のむじゃきな笑いや純粋な好奇心が溢れ出ている。くったくのないガヤガヤおしゃべりがすぐそこで聞こえてくるような。似合う部屋さえあれば、額に入れて飾ってみたいオシャレな芸術作品。2014/06/01