内容説明
ある日男の子は、みずうみでおおきなさかなをつかまえました。おおよろこびで家につれてかえり、なかよくいっしょにくらそうと、ふろおけにさかなをいれました。ところが、さかなは自由をゆめみてよわっていくばかり。そして、男の子に「おねがいだからみずうみにもどしておくれ」とたのむのです…。ほんとうに相手を想うということは、そくばくするのではなく、ともに自由に生きること。国際アンデルセン賞受賞画家マックス・ベルジュイスが絵も文章も手がけた最初の絵本。
著者等紹介
ベルジュイス,マックス[ベルジュイス,マックス][Velthuijs,Max]
1923年、オランダのハーグで生まれる。オランダの美術学校で学び、グラフィックデザイナーとして活躍する。1964年にはじめて児童書を手がけ、その後、本格的に創作を開始。1971年にはブラティスラヴァ世界絵本原画展で金のりんご賞を受賞した。2004年には、子どもの本のノーベル賞ともいわれている国際アンデルセン賞画家部門を受賞。2005年1月逝去
野坂悦子[ノザカエツコ]
1959年東京生まれ。早稲田大学卒業。1985年から1990年までオランダとフランスで暮らし、現在は翻訳家として活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mntmt
13
本当の幸せ。 色合いが美しい絵。2019/07/05
おはなし会 芽ぶっく
9
男の子が湖でつかまえた大きな魚を、家の浴槽で飼うことにしました。ところが日に日に魚は弱っていき…。2023/03/30
kazu_tea
4
束縛する一方的な想いを捨て、成長した男の子の気持ちが素敵でした。息子が裏表紙のお日さまの顔が自分に似ていると自ら言っていました。2013/01/28
いもこ
0
魚の穏やかさがとてもいい。バスタブに入って浮いているだけの魚は哀愁を感じさせる。2009/03/30
けい
0
見返しの色もいい。2009/03/07