内容説明
あしたも、あさっても、そのつぎの日も…ヨナタンは、ずっとまいにち、学校へいこうと、おもいました。ニルス・ホルゲション賞受賞作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アナクマ
22
太めの黒い輪郭線と淡い着色の絵柄が好ましい。93年刊。◉今から5-6世代まえ、森で暮らす一家の少年が、学校と出会う。ひと冬かぎりの思い出。◉お父さんは毛皮猟師。少年の役割は薪割り。「ぼろぼろのズボンをはき、だぶだぶのぼうしをかぶって…くつをもっていなかったので、いつも鼻水をたらしていました」。どうしても行くのなら、途中でリスでもとってこい、と父に言われて初めての登校。◉いろいろあって手元に残ったのは本が一冊。知識という光が、流れ星のように一瞬だけかすめていったような話で、主張は控えめ、余韻が残る。2023/03/13
sui
12
むかし、大きな森の中にヨナタンという男の子が住んでいました。家でも外でも働く日々、でもある日「子供は学校に行かなくてはいけない」と知りました ・・・。抑えた文章のからも、ヨナタンの学べることの喜びが溢れ出てくるよう。人は学び、知ることで、自分の世界を広げたいと夢を持つ。学べる、学校に行けるって、やっぱり恵まれているし、幸せなことなんだな。2016/07/01
kazu_tea
7
学校で学ぶことの大切さや学校の原点を静かに示してくれているようなお話でした。2015/01/05
遠い日
7
昔々、ヨナタンという男の子が学校という場所を知り、学ぶことの楽しさ、不思議さを知っていく物語。家の手伝いをしながら暮らしていたヨナタンが、知識を少しずつ吸収していくようすが、とても初々しく描かれる。遠い昔のお話を静かに静かに聞いているかのような印象。2014/11/17
がる
7
スウェーデン発。 むかし、むかしの静かな淡々としたおはなし。好きです。 2012/03/09