内容説明
むかしむかし、それはもう大むかし、4人のちびっこが、世界じゅうを見てまわりたいなあと思いました。大きなボートに水先案内のねこくんと年よりの四角ゆらゆらものせて、航海に出かけたのです。海の向こうはへんてこなものでいっぱい。4人と2ひきは不思議な旅を続けました。『ナンセンスの絵本』で有名なエドワード・リアの楽しい童話。詩人らしい諧謔にあふれた文章に、ドイツの新進イラストレーターが親しみやすい絵をつけました。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
花林糖
13
(図書館本)息子が絵本等を選んでいる時に気になり借りた本。ちょっと変わった世界を旅するお話かと思っていたら、斜め上以上の想像を超えた変なお話で、作者を確認したらエドワード・リアで納得。青いオウムの羽・浜辺に青い瓶の並んでいる場面・カリフラワーが立ち上がる場面が印象的。登場人物の中では年よりの四角ゆらゆらが◎。2019/05/20
mntmt
11
へんてこりんなお話。シェフラーの絵がとても似合っている。2021/01/10
ペイトン
10
4人のちびっこの奇妙な冒険。ナンセンスでとてつもなく楽しめる絵本です。絵はあまり好みではなかったのですが、読んで行くうちに味わい深く感じてしまうから不思議。コバルトブルーの瓶が大好きな私は大きな青い瓶の並ぶ島の絵は脳裏に焼き付いてしまいました。登場人物の一人、四角ゆらゆらという存在が面白いです。2015/04/30
takataka
4
エドワード・ゴーリーがイラストを描いた「シャンブリーズ」。この作品の詩を書いたエドワード・リアという人に心がざわつき、リアの絵本を探していたらたどり着いた一冊。っと、長い説明になりましたが、物語には説明はいりません。ナンセンス作家のリアですから、ストーリーといっても、説明のしようがない。そしてそこが、一番のこの物語の魅力です。本当に!たまらなく!楽しい!四角ゆらゆら、最高です!2017/04/15
mayuri(Toli)
1
ナンセンス詩の魅力がたっぷり詰まった1冊。一寸残酷だけどそれも良き。意味を求めるのは無粋だが、一つ一つはまるで青いイメージの奔流と取れるシーンが多く印象的。蝿と瓶の話が好き。2022/03/25