出版社内容情報
大魔術師ミストフェリーズくんは、かわいい黒ねこ。マンゴとランプルの悪がきコンビは、わがままほうだいのどろぼうねこ。ミュージカル“キャッツ”の詩が軽やかな絵本になりました。
6歳から
内容説明
20世紀最大の詩人エリオットが書いた、ユーモラスなネコたち。いまでも、ミュージカル“キャッツ”の原詩として親しまれています。その中から選んだ詩を、イギリスの人気イラストレーター、ル・カインが絵本化しました。いかにも不思議、とらえどころのない、「大魔術師ミストフェリーズ」や、みんなの困る顔が見たくてしょうがない「マンゴとランプルの悪ガキコンビ」。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
168
T・S・エリオットの詩に、エロール・ル・カインの絵、そして詩人の田村隆一訳という、理想のトリオによる『キャッツ』の第2弾。お話自体はきわめてシンプル。むしろ言葉の響きやリズムを楽しむもの。「大魔術師ミストフェリーズ」と「マンゴとランプルの悪ガキコンビ」の2話を収録。絵も内容も前者が優る。表紙はそのハイライトシーン。夕暮れ時の絵も素敵だ。また、そのつど表情の変わるネコの眼も見どころの一つ。ただし、ル・カインが目当てで、最初の1冊にというのなら、本書はお勧めしない。これは、最初にあげたトリオを楽しむものです。2014/04/21
KAZOO
128
ルカインの「キャッツ」に続いての絵本です。二つの話が収められていてルカインの独特の味わいのある絵で楽しませてくれます。黒い猫の魔術師の話と悪がきコンビの猫の話で笑わしてくれます。それにしてもエリオットの「キャッツ」をこのような絵にしてしまうというのもものすごい才能ですね。2020/01/13
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
89
『20世紀最大の詩人』と評されるT.S.エリオット氏が描いた個性豊かなネコたち。ミュージカル『キャッツ』の原作となった物語性の豊かな詩と、エロール・ル・カイン氏の味わいのある絵。黒猫の大魔術師ミスター・ミストフェリーズが繰り出す魅惑のマジックと、いたずらコンビのマンゴとランプルの悪童ぶりが際立つ2篇を収録。この本が遺作になったル・カイン氏が描くネコはシニカルで知的で可愛らしい。1991年7月初版。2015/12/26
ぶんこ
53
ミュージカル「キャッツ」が好きなので読んだのですが、ミュージカルとは全く違う感じがしました。絵が素敵です。絵を描かれたル・カインを知りませんでした。イタズラ猫のマンゴとランプルの「ウッシッシ」という感じの顔つきが何ともいい味を出していました。2017/05/01
小夜風
38
【図書館】先に読んだ「キャッツ」よりは判り易くてホッとしました(笑)。ル・カインの絵も可愛くて素敵でした♪ル・カインはこれが遺作とのこと。楽しそうな優しい絵です。2014/04/18