内容説明
きょうはとおくの学校からおにいちゃんがかえってくる日。あさから“わたし”はおにいちゃんのことばかりかんがえて、パパもママも大いそがし。ゆるやかな時の流れのなかで、兄を待つ少女の心のうごきをこまやかに描いています。5才から。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
遠い日
7
スーザン・バーレイの絵を求めて。家を離れて遠くの学校に通っているおにいちゃんが帰省する日の妹の心の高鳴りを、濃やかに描く。待ち遠しくて、楽しみで、どきどきが止まらなくて。両親の喜びようも同時に描かれるが、この妹のはしゃぎようは比べ物にならないほど。待って待って待つ時間と、おにいちゃんが帰ってきてからの現実との対比が興味深い。子どもに流れる時間について、あとがきで触れられているが、充実した経験がもたらす粒立った時間の連なりであることがわかる。おにいちゃんへの憧れの美しさに、この子の純粋をみる。2016/01/08
ふうふう
1
★★☆☆☆ 離れて暮らすおにいちゃんを恋しく思う気持ちが、伝わる。明け方、目覚めた瞬間から、今日久しぶりに会うおにいちゃんのことを思う少女。まだほの暗い部屋の中、おにいちゃんが、電車に乗り遅れはしないかなどと案じる最初の一ページをしばらく眺めてしまう。こんなに真っ直ぐ、誰かのことだけを思う瞬間。子どもの頃の自分にはあったのに、今は忘れてしまった気がする。舞台が、どこだかわからないが、ニュージーランドで暮らした日々を思い出させる絵だった。単調だが、しみじみしたお話。2018/01/26
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
0
28年度3年生ブックトーク授業2016/09/26
ヒラP@ehon.gohon
0
遠く離れた場所で寄宿生活で学校に行っているお兄さんが、久しぶりに帰って来ます。 そのお兄さんを待ちわびる妹の心は、まるで遠距離恋愛している恋人のようです。 待ちわびる一日はとても長く感じられ、ときめきでいっぱいです。 そしてお兄さんが帰って来て、現実の世界が始まります。 疲れて早々に寝てしまったお兄さんを思いやる姿を見ていると、この妹がお兄さんに持っている憧れを、とてもうらやましく感じました。 2013/10/23
きゅー
0
私は一人っ子だから、お兄ちゃんお兄ちゃん言ってるこの子に、「どんだけ?」とちょっとツッコミを入れましたが…(笑) 子どもが全寮制の学校に行って長く家にいないなんて、身近にそうないから、ちょっと共感しにくい部分はあるなと思った。2013/04/16
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