感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
156
この絵本の美しさは作者の心を映し出しているのだろう。言葉のないうつろいから、イエラ・マリの願いが聴こえてくるよう。この世界の美しさを忘れてはいないだろうか。目を閉じれば感じられる風や香りを、両手を広げて大空を見上げるおおらかさを。定点観測の静と動がとてもシンプルにデザインされている。この星の命に視点がいくように工夫されていて、芸術性に満ちている。月の満ち欠けのように穏やかな息吹きにさえずりが響き、小動物が草原を駆け回り、やがて落葉の重みも白銀の世界に包みこまれていく。そこに一本の木があれば物語は生まれる。2026/02/01
Kawai Hideki
114
板橋区立美術館でイエラ•マリ展をやっていたので、嫁さんが図書館で借りてきた。字のない絵本。雪景色からスタートして、木々や草花、リスや鳥の四季を美しく描く。デザインの美しさもさることながら、細かい芸がいろいろと仕込まれている。娘が気に入って繰り返し読まされたが、読むたびに新しい発見があった。2014/12/06
パフちゃん@かのん変更
67
文字のない絵本。大きなどんぐりの木と、ともに生きるリスを巡る四季の様子が描かれている。春になり、リスは冬眠から目覚め・・・・。木と共に暮らし、秋になって紅葉し、落葉し、リスはドングリをたくさん持って地に潜る。冬が来て、雪が積もり・・・。そしてまた春。素敵な絵本です。2015/08/28
Natsuki
62
一本の大きな木。木と共に生きる鳥や動物や植物たち。そして廻る季節。読み終わってから「あぁそうか、文字のない絵本だったのか」と。それくらい伝わってくるもの・感じるものがあったのだと。定点観測で1年間を見るような絵本。「生」を強く感じました(*´ω`*)春から夏にかけての緑の変化がとても好き♪2015/05/23
アナーキー靴下
61
ある1本の大きな木と、それに集う小動物たち。季節の移り変わりを定点観測したような物語が、言葉ではなく、アーティスティックな絵のみで綴られた絵本。一枚一枚の絵は美しく、小動物も可愛らしく、見ていて飽きない。私の心にずっと刻まれている四季というものの骨格は、子供向け図鑑に小さく書かれていた、春夏秋冬4分割の白黒イラストであると思い至る。悲しいほど貧弱。四季は、季節の移り変わりを何度も見てきた大人にはありふれたものに見えても、子供にとっては驚くべき奇跡。こんな素敵な絵本が心の原点に刻まれるなら羨ましい。2021/04/11




