感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちなぽむ and ぽむの助 @ 休止中
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子どもの頃雨の音をきいて飛びだした。赤い雨合羽に長靴。傘はさしたくないの。おとなになってもときたま、しとどに雨にうたれたい。濡れそぼるワンピース、からだにはりつく髪の感触が恋しくて。紫の空に稲光、ふしぎに記憶のそれに音はない。おとなの私は欲望を胸にしずかな雨をながめる。まもられた家のなかからせめて窓を全開に開けて。すこし寒いほうがいい。子守歌ねだるような気持ちで祈るの。どうかねむりにおちるまで、ひそかに降りつづけてください。2020/06/14
やすらぎ
114
誰かいないかな…誰もいないな…ぽつん💧ぽっつん💧あめさんあめさん、このゆびとまれ✨あめさんがいるとみんな居なくなっちゃうみたい…。濡れるの嫌なのかな?…らんらんらん🎵もっとふれふれもっとふれ🎵スズメのみなさんこんにちは🎵みんなみんな水遊び🎵おてんきあめさんこんにちは🌦️わたしのあとをついてきて🎵…おや?太陽に照らされて虹色に輝くあめがきらきら降ってきた。カエルも不思議そうに見上げてる。あめさん💧綺麗にしてくれてありがとう。育んでくれてありがとう。みんなみんな雨が好きになればいいのにね💧2021/02/27
yomineko@ヴィタリにゃん
62
「あめ」と聞くとつい「飴」を想像してしまう私。これは雨のお話。とても優しい女の子は雨を家の中に入れてあげようとする。雨は結構みんなに嫌われている。雨が降るとみんないなくなってしまう。女の子はどこ?と泣く雨。ようやく女の子が出て来た😊チェコで人気の童話。この本は古いので「チェコスロバキア」と書いてあった。2024/02/08
Rosemary*
43
優しい色使いとふんわりとした雰囲気で雨粒や自然、生き物などがほのぼのと表現されています。あめと女の子のやりとりを描いた雨の日にピッタリな詩的な味わいを持つ素敵な絵本です。2014/06/30
chiaki
41
チェコの絵本。誰かに逢いたいなと思っていた女の子が、雨に出逢うおはなし。家の中に入ってしまった女の子を探し求める雨が、とても哀しげで儚げで美しい。雨を嫌うものたちと、雨を喜ぶものたちとの対比も素敵。光を受けた雨が宝石のようにとても綺麗に描かれており、チェコ人の感性の豊かさを思いました。梅雨の季節、愉しみたいな。2021/06/04