内容説明
あるあさ、イグワナがみずをのんでいると、カがやってきて、いいました。「イグワナ、わたしがきのうみたことをはなしたって、しんじてくれないでしょうね」。カがつまらないうそをついたばっかりに、フクロウの子どもが死ぬという事件が起き、がっかりしたフクロウは太陽を起こしません。いつまでたっても夜の明けないジャングルで、動物たちは…。アフリカ民話をもとにした、奇想天外なお話。1976年コルデコット賞受賞作。4歳から。
著者等紹介
アールデマ,ヴェルナ[アールデマ,ヴェルナ][Aardema,Verna]
アメリカのミシガン州に生まれ、ミシガン州立大学でジャーナリズムを勉強した。学校の先生をしていたが、現在は著作に専念している
ディロン,レオ[ディロン,レオ][Dillon,Leo]
学校時代に知りあい、結婚してからずっと共同で仕事をしてきた。母校の美術学校の先生もしている
ディロン,ダイアン[ディロン,ダイアン][Dillon,Diane]
学校時代に知りあい、結婚してからずっと共同で仕事をしてきた。母校の美術学校の先生もしている
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Naomi
19
蚊がイグアナの耳元でおしゃべりして、どんどん続いていく物語。色がきれいで、繰り返しのお話しです。『あ~っ!』って絵本を思い出しました。2017/01/18
みー
9
図書館本。擬音が面白い。以前「ぽるぷ出版」八木田さん:訳。で、出ていた方も読んでみたい。2017/03/12
紅生姜
6
アフリカらしい絵と、奇想天外な結末が個人的には好みじゃないが、1976年コルデコット賞受賞作ということで読んでみた。どうやら蚊が主人公ではなく、たくさんの動物たちが積み上げ歌のように次々と出てくるお話は子ども好みだろうと思う。ただやはり、擬音がしっくりこなくて、私には読みづらかった。2017/12/12
遠い日
6
一種の積み上げ歌の要領で、なぜフクロウのかあさんが夜明けの太陽を呼ばなくなり、朝が訪れなくなったのかを解きほぐしていく。王さまライオンが裁量するこの難題は、みんなに起こったことを遡っていくことであきらかになる。一匹の蚊のしたことは、こうして今に繋がっているのだ。大らかで珍しく、しかし言い得て妙なオノマトペがすてき。2016/12/23
みよちゃん
6
アラヤト山の女神を読んで、同じ様な本だと感じた。絵がダイナミックで、動物の動きにリズミカルな擬音があり、読み聞かせに楽しい絵本だと思います。2016/10/04