出版社内容情報
部屋のすみっこにやってきた、カラスの子。自分だけのおちつくすみっこに、すきなものを集めていきます。ベッドに、本に、植物に、音楽。でも、なにかがたりない……。
絵本のノド(綴じ目)を部屋のすみに見立て、カラスの子が自分だけの空間をつくりあげていくようすが描かれます。ひとりの空間がたっぷり満たされたあとに、からすの子が見つけたものは--。韓国の新進気鋭作家による、子どもから大人まで何度もめくりたくなる絵本。
内容説明
部屋のすみっこに、カラスの子がやってきました。自分だけのおちつくすみっこに、すきなものをあつめていきます。でも、なにかがたりない…。韓国絵本の新星アーティストによる、新感覚絵本。
著者等紹介
ジョオ[ジョオ]
韓国のアートスクール、HILLSでイラストレーションを学ぶ。カラスの子が登場する作品を作り続け、絵本作家・アーティストとして活躍。『ぼくのすみっこ』は商業出版された初めての絵本で、台湾、アメリカ、ドイツ、イタリアで翻訳された。英語版は書評誌カーカスによる2023年ベスト絵本や、全米児童図書評議会(USBBY)の「Outstanding International Books 2024」に選定されるなど、高い評価を得ている
かみやにじ[カミヤニジ]
韓国語の絵本や読み物の翻訳や、韓国文化の紹介などに携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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starbro
138
ドラマや音楽等で韓流ブームが起きていますが、絵本も同様かも知れません。本のサイズからしてユニークな作品、擬人化された鴉の行動に納得です。 https://www.holp-pub.co.jp/book/b662385.html2025/05/23
遠い日
4
韓国発。縦長のおしゃれな装本がすてきです。本をひらけばカラスの子が部屋の隅っこにせっせと自分の居場所を作る、空間ができる仕組みがおもしろい。自分だけの最高の居心地のよさを求めて、家具を置き、観葉植物を置き、くつろげる場所が完成しました。かに思えたのに、カラスの子は変化を欲しがってあれこれ挑戦を続けます。少しずつ、隅っこの空間が変わっていくのは時間の経過がわかってとてもいい。そしてラストで、隅っこの意味がぐいっと広がるその瞬間がすばらしい。2025/06/28
海さん
3
まずは斬新なサイズに驚き。ページの間をうまく使ってすみっこを表現している。久しぶりの衝動買い。カラスの子がかわいい!寝っ転がっているのも本を読んでいるのも踊っているのも愛おしい。最後にはすみっこが反転する。面白い。2025/05/24
みつば
2
ページの折り目を部屋の角(すみっこ)に当てはめる技法と、その隅っこにカメラが固定されて物語が進む様子が面白かったです2025/06/05
たくさん
1
すみっコぐらしの感性がこの本にあるけど、かわいさでなく隅っこが好きだけど洗練させたり今をよりよくする努力は続けるし好きで楽しい、というネガティブでない隅っこさがカッコ良く書かれている本。ぼくのすみっこであって、ほかの人にはほかの隅っこがあるのですよね。2025/06/11