出版社内容情報
米国で毎年、その年に出版された もっともすぐれた絵本の画家におくられるコールデコット賞は、ある画家の名前を冠した絵本賞です。その画家とは、ランドルフ・コールデコット。 19世紀絵本の巨匠で、生き生きと動きだしそうな絵で大人気となりのちのちの作家たちにまで影響をあたえました。いったい、どんな人物だったのでしょう。19世紀絵本の巨匠の伝記絵本。
内容説明
米国で毎年、その年に出版されたもっともすぐれた絵本の画家におくられるコールデコット賞は、ある画家の名前を冠した絵本賞です。その画家とは、ランドルフ・コールデコット。１９世紀絵本の巨匠で、生き生きと動きだしそうな絵で大人気となりのちのちの作家たちにまで影響をあたえました。いったい、どんな人物だったのでしょう。
著者等紹介
マーケル，ミシェル［マーケル，ミシェル］ ［Ｍａｒｋｅｌ，Ｍｉｃｈｅｌｌｅ］
米国カリフォルニア州生まれ。ジャーナリストとして活躍したあと、子ども向けの作品を書きはじめる。現在は、人類学者の夫とネコとともにカリフォルニア州に住む
マクリントック，バーバラ［マクリントック，バーバラ］ ［ＭｃＣｌｉｎｔｏｃｋ，Ｂａｒｂａｒａ］
米国ニュージャージー州生まれ。１９歳で絵本作家を志し、ニューヨークに移る。現在は、家族と３びきのネコとともにコネチカット州に住む
福本友美子［フクモトユミコ］
公共図書館勤務を経て、現在は児童書の研究、翻訳をしている（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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MI
61
米国で毎年、その年に出版された最も優れた絵本画家におくられるコールデコット賞は画家の名前を冠した絵本賞。その画家は、ランドルフ.コールデコット。19世紀の絵本の巨匠の物語。それまでの絵本の挿絵は肖像画のようなとまった絵ばかり。生き生きと動き出しそうなその絵は臨場感がすごい。あとがきにコールデコット賞に受賞された作品では1964年「かいじゅうのいるところ」があった。コールデコット賞に選ばれた絵本は翻訳されて日本でも読むことができる。2024/10/04
ぶんこ
51
絵本は好きで時々読んでいますが、コールデコットさんを知りませんでした。子どもの絵本を、子どもが文を読めなくても、躍動感のあるすっきりとした絵を見るだけで物語がわかるようにと、楽しめるようにした先駆者。また安価で簡便な作りだった絵本を、多彩な色付きの、きちんとした装丁の本として出版したのもコールデコット。イギリスの方ですが、絵本の画家に贈られるコールデコット賞はアメリカの賞。その経緯は書かれていないのが残念。2023/12/28
帽子を編みます
50
こちらは児童向けのコールデコットの伝記です。『疾走した画家〜』の方が内容は充実していますが、こちらはコールデコット風に描かれた挿し絵に工夫があって面白いです。コールデコット本人の絵探しも楽しい。…その絵ときたら！の言葉で現される絵本に夢中の人々の表現、人種性別的な配慮も怠りないです。28、29ページの見開き、コールデコット賞を受賞した絵本、そして作家が描かれています、知っている本、人はいるかな？本に夢中な人の顔、見ていると幸福な気分になります。これからもコールデコット賞の本を手に取ることがありそうです。2024/07/04
たまきら
38
格調高い絵も時にはいいけれど、動きがあって、読みながら笑ったり興奮したりできる「伝えてくれる」子供用の本という概念ってこんなに最近なんだ…。有名な賞の名前になっている人が、なぜそれほど愛されたのか、逸話を知るのはすごく楽しかったです。世界中お話自体は口伝えで受け継がれているけれど、絵を紙に印刷したものを購入し、自宅で楽しむというぜいたくはごく最近なんだよなあ…。2024/02/16
chiaki
38
毎年アメリカで最も優れた絵本画家に送られる絵本界最高峰の賞「コールデコット賞」。その賞の由来となったランドルフ・コールデコットの伝記絵本。"まだ字が読めない子どもたちでも、絵を見るだけで物語がわかる絵本をつくった"まさに絵本の真骨頂であり、その礎を築いたのがコールデコット氏。ページの随所に彼の描いた絵が散りばめられていたり、絵本を読みふける人々が描かれた見開きp28-29で手にされている8作品は歴代の受賞作品であったり！この絵本自身にも楽しい仕掛けがあってとても魅力的！2023/11/29
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