出版社内容情報
「なつの おちばって やわらかいんだ!」。「やだ ゆび ささないで」。外から見ていたら気がつかないようなこと。まわりから見たらどうってことないようにみえる出来事。でもその子にとっては、小さいけれど、「発見」や「不安」や「意地」や「自分だけのヒミツ」だったりする。そんな小さな特別の瞬間を描いた絵本。あの子も、この子もきっと心のなかでおしゃべりしているんです。7人の子どもの特別な瞬間を描く、子どもの心に寄り添う気持ちの絵本。
内容説明
まわりから見たらほんのささやかなできごと。でもその子にとっては、小さいけれど、「発見」や「不安」や「自分だけのひみつ」だったりする。これは、そんなあの子やこの子の、カラフルなひとりごと。
著者等紹介
種村有希子[タネムラユキコ]
北海道生まれ。多摩美術大学絵画学科油画専攻卒業。講談社絵本新人賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
66
絵本。小さな子ども達の日常風景。散歩して遊んで食べて泣いて笑って、一生懸命に生きている。「言葉」にはしていなくても、心の中でたくさんの気持ちが生まれて、語っている▽絵が可愛い。2021年刊2024/06/02
ヒラP@ehon.gohon
34
誰もが心の中でつぶやく声を持っていると思うのですが、それに色があるという観点が新鮮でした。 悲しみの色、幸せの色、その他にもいろんな色がありそうです。 自分におきかえて、色でものを考えてみると、なんだか嫌なことも薄らいで来るような気がします。 悲しい色だけにならない様に、明るい色を想像しましょう。2022/03/07
ほんわか・かめ
32
あの子もこの子もきっと心のなかでおしゃべりしているんです。“ひとりごと”って言うと少し淋しげな印象があるかもしれないけど、いやいや、なんの!たくさんの感情が出入りしているんですね(*^^*) おーなり由子著『ことばのかたち』で、「“だまっている”ということばのむこうにゆたかな森が広がっているかもしれない」という一文を思い出しました。〈2021/ほるぷ出版〉2021/09/08
anne@灯れ松明の火
28
新着棚で。種村さんと表紙に惹かれて。いろいろな子どもたちの、いろいろな場面での思い、ひとりごとをすくいあげた、短い短い短編連作集のような絵本。前の子が、次の場面にちらっと出ているのが楽しい。困っている子の話がそのままで、気になっていたら、最後に笑顔で再登場してホッとした。みんなリアルなお話なのに、ひとつだけファンタジー要素があるのは、いいような、違和感があるような……。柔らかく、優しい絵は素敵。2021/08/30
Cinejazz
18
あの子も、この子も、きっと心のなかでお喋りしているんです・・・「発見! 夏の落ち葉って、柔らかい!」「あ! ない! ない! 歯が抜けた!」「こっそりお風呂で、水のむって、最高においし―!」・・・小さな発見や不安なこと、周りから見たらどうってことないような出来事・・・でもその子にとっては、特別な瞬間の思いが駆けめぐる・・・そんな子どもの気持ちに、そっと寄り添うカラフルな絵本。2024/07/12
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