内容説明
イスリル国の神子選定の場で、偽物と発覚し処刑されそうになったところを王に助けられたイリリアは、何故かそのまま王の伴侶の神子に選ばれる。イリリアは悲惨な状況から救ってくれた命の恩人だと王を無邪気に慕うが、敵が多く人を信じない王は、イリリアを利用できる駒としか考えていなかった。けれど、それでも役に立てるならと王を想い続けるイリリアの健気な姿に、次第に王も心を開くようになっていく。ところがある日、イリリアは、国で異端とされる呪術で王を誑かしたという疑いをかけられ!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
cicoppe
29
受けが悲惨な目にあうのは好きだけど悲惨な目にあっている描写は読みたくない、という私の我儘な嗜好を満足させてくれました。政治的配慮で大切にされていると誤解しているイリリアと 愛を信じてもらえないので焦っている王様がとてもツボでした。もっと読みたかった。2015/01/25
miicha
22
六青さんらしいお話でした。ちょうど半分くらい読んだところで「ここから辛くなるぞ」と思ったら読めなくなってしまい(惰弱者)かなりの期間おいてしまいました。やっと続きを読み始めたら予想ほど酷くなく(もっと過酷かと思ってました)良かったです。イリリアの過去とか悲惨でしたが、セリフでの説明だけで終わってくれてホッとしました。あれを地の文で鬱々とやられていたら読んでいられなかったかも。イリリア、可哀想すぎ。これからは幸せになって欲しいです。ペーパーは微笑ましいお話で可愛らしかったです。2015/06/19
楓
22
六青さんを読む時はいつ受けちゃんが捨てられちゃうか、残酷な目に遭っちゃうかってそこを気にしながら読んでしまう。今回もそういうところはあったけれどそれほど酷い目に遭わずに良かった(あくまでも六青作品比)。誤解が解けるラスト近くはちょっと駆け足だった感じがしたのが残念だったけれど、これからはうんと甘甘で大事にされるだろうな。ハルシャーニが何かやらかすと思っていたけれど、主人にふられ(一方的な恋だけど)、ベルガーが面倒をみるところは既視感がありますね。でもこの二人の話も読んでみたいです。2015/01/31
りんご☆
17
読了2017/06/14
きなこ
16
六青さんお得意の健気な一途受け。悲惨な過去だがいつもよりは痛くないか。イリリアの部族や特殊な能力の話などまだまだ気になることも。2015/01/23