内容説明
ガーデンデザイナーを目指す小鳥遊史は、双子の姉・博と、祖父の遺した洋館を訪れた。かつて庭にストレリチアが咲き乱れていたその洋館は、極楽鳥館と呼ばれている。祖父の遺言で結婚して1年住まなければ館を相続できないため、姉の博は朱雀蓮士という男と書類だけの結婚を計画する。他人を立ち入らせようとしない朱雀が、史はどうしようもなく気になる。そんな時、姉の博が突然行方不明に…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
天使を愛するアカウント
12
ある理由で史の姉と形だけの婚約することになった朱雀×ガーデンデザイナーを目指す史。鳩村さんで花丸文庫というと、クリーニング屋シリーズですが、それに比べると読みごたえは減ってるかな、という印象。普通に面白いのですが、鳩村さんにはそれ以上のものを求めたくなってしまうんですよねぇ(最近鳩村さん本の感想こればっかり。汗w)ごめんよりもありがとう、赦してくれよりも好きだの方がよい、というのはよいな~と思った。双子の姉の行動はどうかな~と思いつつ、脇の鉄夫とかツグミ、丹羽さんはいい人だった。丹羽さんにも幸あれw2011/09/09
リリー
9
コンパクトにまとめられていてサクッと楽しめました。ガーデンデザイナーになるのが夢で、今はホームセンターの園芸コーナーで働く史は、奔放な双子の姉・博(ひろ)に振り回されてばかり。ある日突然姿を消した姉の代わりに、いかにも怪しげな男と共に過ごすことになり…⁉︎ヤの字のつく稼業の朱雀が史を一途に想う姿が良かったです。2016/11/30
ちびのすけ@灯れ松明の火
9
鳩村ファンとしては、表紙とタイトルが残念でした(。-_-。)表紙を見ただけだとバカップルみたい。突然湧いた遺産相続話に翻弄されるガーデンデザイナー(今はフラワーショップで売り子)史と得体の知れない男朱雀の、謎に包まれた庭造りの話。どちらも無口なタイプなのでなかなか意思の疎通はままならないけど、ゆっくり惹かれあっていく所が好き。庭を見せたい相手が現れたあたりから涙腺が怪しくなりました。史がしっかり自分の意思で歩き出すとことか、朱雀が見た目よりずっと優しかった。周りのキャラも好き。一番近いはずの博の影が薄かっ2011/09/12
黎
7
弟に断りなく勝手にヤ○ザと婚約し、子供ができたからと全部弟に押し付けて(夫婦役まで)全て丸く収まったところで家ごと手に入れる女ってどう?弟もその恋人も全く疑問に思っていないのが謎。鉄生はその結末でなくてもっとおいしい役でいてほしかった。でも庭に対する史の優しさや日々を大切にする誠実さは心に残った。2011/10/13
zwei
7
『「赦して」より、「好き」を伝えたい』さらっと読めました。2011/09/04