内容説明
世界のトップフィギュアスケーター・中條基は、引退を表明した直後に、かつて自分のコーチであり、恋人であった瑞木司の遺児・葉月涼の存在を知らされる。涼のコーチとして再び氷上に立った基は、複雑な家庭の事情から涼と同居することになり、反発されながらも師弟関係を築き上げていく。だが次第に心を開き、父親譲りの才能を開花させ始めた涼に、ともすれば瑞木への想いや欲望までもを重ねそうになり…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みずほ
7
小説★★★★☆ 挿絵★★★★★ もうすぐ四大陸選手権。気分を盛り上げようと読んでみた。コーチ×スケーター。恋人でもあったコーチ・瑞木の忘れ形見・涼を教えることになった基。最初は瑞木の面影を重ねていたが、いつしか涼自身を愛するようになる。基と瑞木、瑞木と涼の母がどういう恋愛をしてたのか、瑞木の人となりがどうだったのか、あまり詳しく語られていないので、基や母がどうしてそこまで瑞木に執着してるのか少しわかり難かった。しかし、希少なフィギュアものBLとして結構楽しめた。★は3.5位だけど本間さんの挿絵効果で★4♪2012/02/02
こたりん
5
大好きなフィギュアものなので、期待して読んだんだけど…。うむむむっ。なんだか中途ハンパな印象でしたわ。初読みの作家さんだったんだけどね。死んだ恋人の忘れ形見をコーチングすることになった基に、名家の母が未婚で産んだためにいじめられて育った涼。昼メロちっくなんだけど、視点が途中で攻めから受けにかわったりで、ちょっとなぁ。攻めが大人の分別を持って接していたのはよかったけど。本間さんの挿絵ははじめてだけど、これはすごくよかった! 半分絵師買いだな。2010/01/22
スピカ
4
フィギュアスケートのコーチ攻め×選手受けのお話。受けの涼は亡きコーチで恋人の隠し子で…って、なんて昼メロ設定。。でも面白かったです。コーチと選手として一緒に過ごすうちにお互い依存するくらい惹かれあってしまうんだけど、涼の成長の為と、2人の関係を見直す為に離れ離れになる…。この離れた期間をもっと読みたかったな〜。ラストはややあっさりしてました。挿し絵の本間アキラさんが素敵でした〜!2010/08/11
あねこ
4
フィギュアスケートじゃなくてもよくね?という位設定が生かされていなくてフィギュア好きとしてはがっかり。攻視点ベースで受視点も入ってくるので散漫な感じ。そして感情の変化や行動が唐突。削ったという親友の恋慕や受の性的虐待エピを入れた方が深まったのでは。なんか全体的にパズルのピースがはまらない仕上がりでした。2009/11/30
わにこ
4
昭和の昼ドラという感じで面白かったです。ただ、攻視点で進む話なのに、いきなり受け視点に替わる部分が妙に素人っぽかったり、競技が背景程度にしか描かれなかったのが残念。2009/11/29
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- 和書
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