内容説明
相坂千宗は先輩に誘われてストレス発散のために訪れたハプニングバー『es』で、凄腕の緊縛師レイと出逢う。レイにステージに上げられた挙句、緊縛されて未知の快感に襲われた千宗はすべてを忘れようとするが、後日、千宗の勤務先にフリーのSE兼ITコンサルタントとして現れた久我玲一こそがレイだった。そして久我と共に勤務する3ヵ月間で、千宗の中にあった久我の評価は次第に変化し、新たな感情も生まれ育っていく。しかし、久我の「感情は欲しくない」という言葉に縛られて先へと進めない千宗…。はたしてふたりの関係はどう終着するのか―。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
華緯
13
面白かったー!状況は特殊なんだけど、実は二人とも、至極真っ当…というか、ある意味健全な感覚の持ち主で、気持ちを高めるために緊縛がある…って感じ。表題の話では、それでもスマートさを貫いていた久我が、続編では、ただただ千宗を大切にしている恋人だったのもいい。千宗の、誕生日にはプレゼントより久我の声が聞きたかったと呟くシーンは、絶句した久我と同じくらいやられた感じ。…それまでが、年相応に生意気で物分かりもよかったから、尚更、響いた。残念だったのは電子だから挿絵がなかったこと。あぁ…小山田さん…;;2015/02/22
マッコリ
12
ハプニングバーに緊縛師やら口絵の激しさを見て調教ハードエロかと思いきやかなり甘いお話でした!攻がホンモノの変態がテーマだそうだけどレイさんわりと可愛らしいとこもあって緊縛以外はそんなに変態っぽくなかったよなあ。かっちりスーツでビキニパンツ男に鞭を振り下ろす倉橋先生が強烈すぎたからかしら。倉橋先生50近くには全く見えません。かなり気になるお方だわー2011/05/29
さち
8
緊縛ものだけど甘い仕上がり。久我のノーマルから外れた特殊な世界に堕ちていく千宗だけれど縛られても主従関係というより対等な関係な印象、安易にSMものではないのがすごくよかったな。それに思ってたよりも気持ちを認めたあとの千宗は素直だし完璧そうな久我もちょっとヘタレな可愛いところがあったりして…wたっぷりの愛情があった上での緊縛はこんなに萌えるものなんだなぁ。こんな関係すごく好きだ。更に高みまで行かなくともじゅうぶん2人は満ち足りているんだよね、どんな嗜好でもこれも一つの恋愛。小山田さんの挿絵でますます萌える!2011/03/04
うにすけ
7
作家買い。楽しく読了~。ほんとさくさく読めてしまったのでもったいない気分。深すぎないので読みやすいです。でも師匠は深い人種なので、師匠の出番が多かったら引いてたかもしれないですわ~。2015/05/24
tanya
7
再読。緊縛だけで普通の恋愛だと思う。男同士を認めた後の受の潔さも面白かったです。後話の迂闊さも仕方ないかと・・・。2012/08/13