白泉社招き猫文庫<br> 忍びのかすていら

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白泉社招き猫文庫
忍びのかすていら

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  • サイズ 文庫判/ページ数 250p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784592831334
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

戦も収まり秀忠の治世。元忍者で今は江戸で、よろず請負人となっている橘清十郎。稼いだ金を菓子作りにつぎ込み、心の拠り所としている。ところが彼の娘と名乗る少女が現れ、様々な事件が身に起こる!
2016年3月刊。

内容説明

伊賀出身の元忍者・橘清十郎。今は江戸で請負人としてその腕を活かしていた。何故か稼いだ金を砂糖代につぎ込み、菓子作りに取りつかれていた。だがある日、辻斬り退治の場で将軍の嫡男・竹千代と知り合い、さらに己とくノ一の間に生まれたという少女・小雪が現れて暮らすことに…。それらが絡み合う時、清十郎の運命は大きく動き出す!文庫書き下ろし。

著者等紹介

三國青葉[ミクニアオバ]
2012年第24回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞。受賞作『かおばな憑依帖』(改稿文庫版『かおばな剣士妖夏伝』)でデビュー。大学は理学専攻でSF研究会だった。神戸市出身(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

真理そら

26
竹千代、お福、柳生宗矩も登場する甘いもの好きの元忍び・橘清十郎の物語。かさねかすていらがおいしそう。そういえば「シベリア」というお菓子があったけど、あれはカステラに羊羹をサンドしたものだったかなあ。2018/08/04

onasu

16
江戸も草創期、伊賀の忍びだった橘清十郎は大坂の役の功により足抜けを許され、江戸の長屋でよろず屋からの仕事で気ままに暮らしていた。  唯一の楽しみは、自分で食するための菓子作りで、稼ぎの多くは砂糖の購入(当時は高価)に充てていて、夜な夜な試行錯誤を重ねていたが、辻斬りの退治に向かえばやんごとなき少年に懐かれ、清十郎の子だと(覚えあり!)7歳の女児(小雪)を連れてこられるはで、女子供が苦手なはずが…。  とんでもな設定も、真面目に突き詰めているのが好印象。あと、小雪、いくらなんでも、かすていらの食い過ぎ!2022/06/29

ううち

16
甘いものが大好きな元忍びの清十郎さんが『かすていら』を美味しくするため工夫を重ねるというお話ですが、戦闘シーンなど忍びの香りもあり。突然現れた小雪ちゃんに戸惑いつつも、心持ちがだんだん変化していくのが良かったです。小雪ちゃんかわゆい。竹千代様はちょくちょく遊びに来て平気なのかな?と心配になりますが、素敵な人柄でお気に入り。『かさねかすていら』美味しそう。他の南蛮菓子にも是非チャレンジして欲しいです。2016/07/08

もんらっしぇ

9
ストーリーの着想、キャラクター設定全てが良い意味で大胆。荒唐無稽だが展開が歯切れよく面白い。例えば、田牧大和・知野みさき・中島久恵・篠綾子・西條奈加等の錚々たる女流作家のお菓子を題材にした他の作品にも勝るとも劣らない佳作。もっと評価されてしかるべき一冊と思います。表紙のイラストも微笑ましく秀逸。続編を切望します。

あーしぇ

6
読了。菓子づくりに目覚めた元忍者の清十郎と突然長屋に現れた七つになる娘・小雪とのハートフルな物語。あまーい香りが漂います。甘酸っぱい思い出もあります。そして父としての自覚がほろ苦い展開へと導きます。娘との菓子づくり(はーと)と元忍者としての宿命(どきどき)が絶妙なバランスで重なりあい、一気読みでした。かさねかすていら、ちょっと食べてみたくなりました。そして小雪ちゃんがかわいい(でもしたたかな女性に育ちそう)。シリーズ化しそうな雰囲気も。ごちそうさまでした。2016/03/05

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