白泉社招き猫文庫
雪の殿様

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  • サイズ 文庫判/ページ数 220p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784592831280
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

古河藩藩主にして寺社奉行、土井利位が裁く事件の数々。雪明かりのような女が縁切り寺に駆け込んだ真相とは? ほのぼの理系奉行の活躍! 2015年11月刊。

内容説明

雪は人の心に似ている―雪に魅せられ、後に日本初の雪の研究書『雪華図説』を出版して「雪の殿様」と親しまれた古河藩主にして寺社奉行、土井利位が裁く事件の数々。雪明かりのような女が縁切り寺に駆け込んだ真相とは?女人禁制の寺に起きた醜聞と富くじの謎、そして利位は隠れ切支丹を巡って老中・水野出羽守と対決することに!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

バニラ風味

15
以前、縁があり古河に行った事がありました。その時、その地方に雪が好きな殿様がいたと知り、興味を持っていたのです。昨日、偶然この本を手に入れ、その方にまつわる、こんなすてきなお話があるとわかり、ちょっと嬉しかったです。自然で美しい雪を愛する殿様は、世間知らずで家臣に迷惑をかけることもあるけれど、悪気はないのです。無邪気で正直で、優しい殿様。私、ファンになっちゃいました。2018/05/25

岡本匠

13
日本で初めて雪の結晶を観察したことから、「雪の殿様」と称される土井利位(としつら)を主人公とした小説。 土井利位は、この時寺社奉行。wikiによると、この後、大阪城代の時に大塩平八郎の乱に遭遇、最後は老中首座まで登りつめる。 さて、次作はあるのか、何処まで描かれるか?楽しみ。2016/04/17

ごへいもち

11
表紙絵が好み、特に仏頂面の用人w2025/04/12

きょん

10
雪の結晶観察に嵌っているお殿様が、鷹揚でおっとりした坊ちゃんぽいのに寺社奉行として民を搾取する悪者に対してはびしっと決めるカッコ良さです。お家騒動の種もありそうだし、今後も老中からの無理難題がありそうで続きが読みたいです。2015/11/16

tsubomi

5
2018.01.02-02.04:顕微鏡を使って雪の結晶を観察して楽しむ古河藩の藩主:土井利位(としつら)が主人公。寺社奉行として様々な事件や人物と相対する機会があり、それらを一篇ずつの話にした短編集ですが、なんといっても楽しいのは、雪の結晶に魅了された利位が、自分の身の回り品をなんでも雪華模様にしたがるところ。雪という語を聞いただけで嬉しくなってしまう様が可愛くて和みました。‘雪の殿様’の異名を持つ利位の難問解決方法もなんとなく人柄がにじみ出ているようで、読んで温かくなる物語ばかり。 2018/02/04

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