出版社内容情報
宝物を詰めた袋を背負い、あちこちの名物魚料理を味わいながら世界を旅していたノラネコぐんだん。
あるレストランで、「最近、人喰い鬼が子どもをさらって食べているらしい」という恐ろしい噂を耳にして……!?
「初めての読み物」に最適な、大人気冒険物語シリーズ第2弾!
2021年3月刊
内容説明
むかしあるところに、ノラネコぐんだんがいました。ノラネコぐんだんは8匹のノラネコで、海の果ての洞窟で見つけた宝物を袋につめ、広い世界を旅していました。各地の名物魚料理を味わいながら、広い世界を旅していたある日、恐ろしい噂を耳にして―!?ニャー、今度こそ大ピンチ!?それでも冒険はやめられない!!ノラネコぐんだんシリーズ長編物語第2弾。
著者等紹介
工藤ノリコ[クドウノリコ]
1970年神奈川県生まれ。女子美術短期大学卒業。絵本作家、漫画家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よこたん
63
“ニャー、暇だから、鍋をきれいにしてみよう” この行動がなかったら、こうはならなかったのかも。生きていくうえで、何が幸いするかわからないな。絵本のノラネコぐんだんの狼藉っぷりと全然違う児童書のノラネコぐんだん、なんでだろうね。食いしん坊なのに、譲る分け与える心が光る。情けは人の為ならず、いつか巡って、助けてくれる。ドキドキハラハラの末に、英雄と讃えられてもおかしくない好プレー。なのに、絵本に戻ったとたん、きっといつものやり過ぎとドッカーンと正座が待っている。このギャップも楽しみのひとつかな。2021/04/15
mug
48
ノラネコぐんだんの児童書。イタズラをしてワンワンちゃんにお説教される…という、読み慣れた絵本とはちょっとちがう😊旅猫であるノラネコぐんだんは、ネズミの子どもたちを探しに行くことに。お腹が空いて辿り着いた先で、たっぷりのスープと仕事をゲット!さて、一生懸命働いた結果は…?まっすぐで綺麗な心、思いやりの心を持ったノラネコぐんだんから、大切なことが伝わってくる一冊。2021/09/05
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
42
絵本と違う児童書のノラネコぐんだんも面白かったです。「ドッカーン」がないのが少し寂しかったけれど。最初の「みなさんへ」という作者の思いが素敵。2023/04/30
yumiha
40
絵本ではなく児童読み物だった。読みながら連想したのは、『ヘンゼルとグレーテル』や『三まいのおふだ』。古典をいかに現代にマッチさせるか、ちゅうとこかな?さて、「魔法の鍋」欲しいぞ。こんなスグレモノの鍋、どこかにないやろか?また、絵本のノラネコぐんだんは、けっこうヤンチャなのに、読み物になると模範的なエエ子たちなんですわ。ひとつのコッペパンを8つに分けて、小人さんに譲ったり、鍋を磨いたり。私のお気に入りのドッカーン!もない…。ちょっと疑問。「人喰い鬼」って、食べるのは人なんちゃうん?違う物も食べるんかーい?2022/04/04
shiho♪
40
低図書本。昔話がたくさん盛り込まれているので、読んでいたら、どこかで聞いたような…と発見がありそう。 難しい言葉もお話に盛り込むことで、語彙力が増えるというあとがきも納得。2021/03/19