内容説明
帰郷をテーマにした、nakabanの詩情あふれる新作絵本。
著者等紹介
nakaban[NAKABAN]
1974年広島県生まれの画家。絵画制作のかたわら絵本やアニメーションを発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
183
          
            夜になるとなぜ遠くを見つめるのだろう。小さなあかりが灯れば、みんなそこを見つめている。よるのむこうには何があるのだろう。夜が深まるほどそんなことを考えながら、少しずつ町の明かりは消えていくけれど、あの星はいつも輝いている。最終電車が通り過ぎたから、きっと今宵も行くことができる。読みかけの本を閉じて物語の世界へ。今日はマッチ箱のお話。こんなに小さな木のかけらも、火を灯すことで大きな温もりとなってくれる。ここにしかないもの。夜のあかりが薄れゆく頃、水平線に朝が近づいてくる。帰ろう。また明日もきっと会えるから。2023/02/19
          
        シナモン
165
          
            深い青い夜。夜行列車に揺られ覚醒と眠りの狭間、頭に浮かんでくるいろんな想い。朝になり家に帰る。迎えた朝の水色がなんとも言えず。静かな静かな一冊でした。2020/05/21
          
        MI
101
          
            この絵本は電車からみる外の風景を水彩画のタッチで描かれている。街や橋や海など車窓から見える風景。誰が乗っているんだろう?子ども?大人?誰かはわからないけれど、電車からおうちまでワクワクしながら旅は続いていく。2023/07/19
          
        けんとまん1007
61
          
            夜行列車に何度も乗ったことがあるので、この本のイメージが、とてもよくわかる。大学時代、大学との往復や、大阪にいたころの往復など。列車の中の独特の空気、窓の外の風景など、懐かしさが蘇る。夜の向こうには、朝がある。2020/03/26
          
        アヤ姉
39
          
            絵本というより画集。ゴッホのような、クレーのような。列車の帳の外。『よるのむこう』に何があるか。銀河鉄道と似た自分の中に潜っていくようなイメージと、朝の光への憧れ。望郷。交錯したカケラが幻燈のよう。凪いでいる海は瀬戸内海かな。作者の言葉のセンスも良いけど、例えば他の人ならどんな一言を添えるだろうかと想像してみるのも楽しい作品。"よみかけのほんが/かたりかけてくる/ページとページのあいだにようこそ"のページと、朝の駅を描いたページが好き。MOEの絵本特集より。2017/09/19
          
        


 
               
               
               
              


