感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
masa@レビューお休み中
143
ロンパーちゃんは、街でおじさんから、黄色いふうせんをもらいます。おじさんは、ふうせんが飛んでしまわないように指に紐をくくってくれます。黄色いふうせんと一緒にロンパーちゃんは、仲良くおうちに帰るのです。そして、おうちに帰ってからも一緒に遊びます。でも、黄色いふうせんは、油断するとすぐに天井に昇ってしまうのです。酒井さんの絵本は、忘れていた子どもの頃の記憶を恐ろしいほど鮮明に思い出させてくれます。ロンパーちゃんを見ていたら僕も子どもの頃、同じような経験をしていたことを思い出してしまいました。2014/08/01
Kawai Hideki
115
酒井さんの絵がすごくいい。町で黄色い風船をもらったロンパーちゃんが、家でふうせんと遊ぶお話。紐をほどくと、風船はすぐに天井まであがってしまって、うまく遊べない。お母さんが一計を案じて、風船をスプーンにくくりつけたところから、世界が変わる。ロンパーちゃんの目線の高さで風船と遊べるようになったのだ。一緒に庭を散歩したり、ままごと遊びをしたり。ただの風船が、まるで一人の人間のように見えてくる。ところが、突風が吹いて、ふうせんは高い木にひっかかってしまう。ひとしきり泣いたあとの、ロンパーちゃんのつぶやきがよい。2015/09/06
ままこ
100
ロンパーちゃんの幼子らしい無邪気な愛らしさがギュッと詰まったお話。おままごとしてる姿は微笑ましい。穏やかな語りかけるような文。読み聞かせもいいし、大人も癒され楽しめる。ラストがとても素敵!2020/08/29
あすなろ
99
【育児】03年出版。よるくまの酒井氏作品を奥様が借りてきて研究中。風船って何故、あんなに子供は好きなのか?飛ぶから?浮くから?この絵本にはそんな想いが詰まっているのかな?幼き日の僕は、翌朝萎んでいる共に自分の気持ちも萎んで哀しかったことを想い出した。2017/04/09
新地学@児童書病発動中
99
ほのぼのとした絵本。風船を友達にしてしまうロンパーちゃんが、とても可愛い。忘れていたのだが、私にもそんなことがあった。大人にとっては、たわいのない物でも子供にとっては宝物なのだ。最後の1ページがおそろくしく巧い。ロンパーちゃんと一緒に私も明るい気持ちになった。2016/07/02