内容説明
永遠の生命を紡ぎ出す鮮やかなリリシズムの世界。きたのじゅんこ幻想画集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
匠
93
きたのじゅこさんの作品画集。さまざまな石やガラスをテーマに繰り広げられる世界。サブタイトルの「セレスティアル」とは天上界の神聖な、この世のものとは思えないといった意味があるそうだ。彼女の絵を観るといつもアンティークショップで売られているセピアカラーの写真絵葉書を思い出す。でも、きたのさんの絵は神秘的だけれどセピアじゃなく、いつだって今を生きている気がする。そんな透明感とみずみずしさがある。仕事場、コレクション、画材やお気に入りなどのインタビューも掲載され、ファンとしては嬉しい限り。 2014/05/17
ちはや@灯れ松明の火
41
その中に宿るのは遠い昔に降り注いだ天の光。時の流れに寄りそうように、芽吹いた生命をいだくように、遥かな旅を続けてきた。神のおわす至高の空を映す天青石、星の瞬く夜を満たしたラピスラズリ。空を渡る風の音に耳を澄ます。衒いなく太陽は笑い、月は慎ましやかに微笑む。硬質なつめたさの奥に秘めたぬくもりが指へと触れる。アクアマリンは海へ、エメラルドは森へといざなう扉。数多の魂が息づく場所へと。石は憶えている。この庭園に地球という名が冠せられる前から絶えず廻り続けた生命の円環を。静かに伝える、内に眠る光を虹色に染めて。 2013/01/07
凌霄
9
きたのさんの画集を初めて購入した思い出深い本。色々出版されてるなかでこの本が一番好みでした!実は親戚が出版に携わっていたという、ビックリした思い出もあったりしますf^_^;何か呼ばれたのかも…。後ろに掲載されている「リコレクションズ」のきたのさんの文章が凄く素敵で大好きです♪2013/09/30
べるめーる
9
実家にある本だけれど図書館で見つけ懐かしくなって再読。きたのさんは中高生の頃大好きだったイラストレーターで、画集やジグソーパズルを集めていた。美しくて、ピュアで静謐な雰囲気が今見ても素敵。2013/07/10
kanon
3
きたのじゅんこさんは、前々から知っていて絵が好きだったのですが、こんな本が出ていたなんて知らなかったので、嬉しい限りです。特に、後ろに載っていたインタビューでいろいろと書いてあったのとか♪2013/04/15
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- 電子書籍
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