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内容説明
70年に渡る多彩な業績を凝縮した影絵の巨匠・藤城清治作品集。
目次
第1章 光と影の劇場
第2章 日本のふるさとを描く
第3章 魂を込めて描く絵
第4章 生きるよろこびを描く
第5章 物語の世界へ
第6章 藤城清治美術館を訪ねて
第7章 光の絵の生まれるところ
第8章 多彩な藤城ワールド
第9章 暮しの手帖挿画ギャラリー
第10章 藤城清治90年の歩み
著者等紹介
藤城清治[フジシロセイジ]
1924年東京生まれ。12歳から油絵を始め、猪熊弦一郎、脇田和らに師事。慶應義塾大学経済学部卒業後、名編集者花森安治に見出され、雑誌「暮しの手帖」に影絵を連載。以降、テレビ、影絵劇、絵本など多彩な活動を続ける。1983年に『銀河鉄道の夜』でブラティスラヴァ世界絵本原画展・金のりんご賞など受賞多数。柴綬褒章、勲四等旭日小綬章など受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Gummo
36
89歳にして現役の影絵作家・藤城清治さんの作品集。過去の作品から、今年開館した藤城清治美術館の大作や被災地の風景などの最新作まで、美しく幻想的な光と影の世界に心を奪われる。猫を多頭飼いされているほど猫を愛する藤城さん。作品中にも数多くの猫が登場するのが猫好きには嬉しい。16、7歳の頃、猪熊弦一郎さんに師事して影響を受けたそうだけど、猪熊さんも猫好きだからお互いに通ずるものがあったのかも(笑)。2013/12/24
かいゆう
32
ゴロウデラックスで藤城さんの作品を見て驚いたのでこの本を借りてみた。これは影絵の一言では到底表せない。カミソリで切り取られ現れる、影となる黒い部分だけでも十分に惹きつけられる。その上、カラーフィルムを貼り付け、光を通した時の、その美しさに魅せられる。色鮮やかさが影を引き立て、影が色を引き立てる。1番好きな作品は『悲しくも美しい平和への遺産』広島の原爆ドームにたくさんの折り鶴が舞っている。忘れてはいけない戦争の傷跡。そこに平和と幸せを願いが込められているよう。東北の被災地を描いた作品にも小人や折り鶴がいる。2016/03/14
3月うさぎᕱ⑅ᕱ゛
28
眠れる森のお姫さまからはじまり、鎮魂をテーマにした作品や宮沢賢治の世界など、何度見てもどれもすばらしい✩°。⋆ 美術館にまた行きたくなった。悲しみを温かい光で包んでくれる。生命の尊さや自然の力が作品ひとつひとつが溢れてる。藤城清治さんの作品に出会えてほんとに良かった♡2016/07/22
小夜風
27
【所蔵】どの絵もとても素敵です。いつまでも見ていたい。いつか美術館で実物も見てみたい。県内にもあるのです、昇仙峡影絵美術館が…。近いうちに必ず行きます。強く惹かれたのは「生きるよろこび 2011」。可愛くて楽しくて大好きです♪東日本大震災の被災地を描いた作品群…特に「南三陸町防災対策庁舎 2012」は、ひと目見て絶句…。気がつくと涙がこぼれていました。魂を込めて描かれた風景です。2013/10/21
けんとまん1007
25
随分経ってしまったが、昇仙峡にある美術館で観て以来、その素晴らしさに感動し続けている。そして、今回の本の中でも、大震災に関る部分は圧倒されてしまうくらいのものがある。是が非でも、現地をと思ってします。それにしても、この制作意欲はどこからくるのだろう。テレビで拝見したこともあるが、想像を遥かに超えた世界がある。ふと思ったのが、生き物、大地を含む自然への尊敬と畏怖の念なのかなと。そして、それに向かう真摯な姿があるからこそ、伝わるものも大きいのだ。2014/02/11