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出版社内容情報
表題作はじめデビュー10周年の「「楽園」春のpanpanyaまつり」で展開したデビュー当時の作品の10年後のアレンジメント「カニに誘われて2」「わかった思い出」「パインアップルをご存知ない」「decoy'23春」さらにpanpanyaワールドならではの動物たちと人間との交差する日常を描いた作品群など15本超を収録。
日記も併収。
2025年7月刊
【目次】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あたびー
33
今回もウーンとうならされ、キャッキャと喜ばされる作品揃いです。まず冒頭の「カニに誘われて2」ですが、2、3日前に学芸大学駅の辺りでカニが目撃されるニュースを見たばかりなので、現実感が増しました。テレビではカニを扱う店に話を聞きに言ってましたが、「うちはズワイガニだしほぐし身を使ってるんで…」というコメントだったんで、そこに話を聞きに行った局のアホさが漫画に繋がると思いました。家がドンブラコして旅行に行くHomeVacationは、トイレをどうするのか気になりました。海の中でやるのかな。歩道橋の上に店を作る2025/08/07
阿部義彦
27
本日発売。panpanya先生の12冊目の新刊です。今回は短編集の趣きです。17の物語を収録。相変わらずアイディアの豊富な脱線ぶりには唸ってしまいます。同じ漫画家のつげ義春さんと良く比較されますが、ストーリーの飛躍に目をつければ、漫画家イラストレーター、前衛芸術家の赤瀬川原平さんとの共通性を自分は感じてます。気に入ったのは『勝利のしくみ』この中では一番の長編かも知れませんが、「兎と亀」を擬似イベント化してます。又『動物の分際』も凄い、捨てられた動物に就職を世話するなんて力業です。無意味に屋上屋を架す作風。2025/07/31
s_s
12
常識の抜け道を模索するような意欲的な発想と、現実世界に深く根を下ろした説得力が、いつも通り「panpanya作品」としての完成度を確かなものにしている。以前発表された短編にアレンジを加えて再編した、もしくは続編として描かれたいくつかの作品も収められており、思わずこれまでの作品集を引っ張り出したくなってしまう。初期の暗澹たる雰囲気はすっかり薄れて、可愛げのあるタッチへと変化を遂げているが、これはこれで味わい深い。飼育小屋から抜け出したウサギと野生のカメが競争する、『勝利のしくみ』の疾走感と躍動感が良かった。2025/07/31
nobu23
10
安定のシュールさと面白さ。タイトル作はうまくまとまっていて、いい話。2025/08/01
Amano Ryota
10
「行掛り」が特にいい話だったな。行き掛り上、成り行き上、自分しかいなかったので仕方なくという時に心底嫌々やるのは(本当に嫌ならやらなくてもいいと思う)もったいないような気がしていて、そこに何かしら流れとか引っかかりとか接点が発生してしまった以上、偶然に身を任せる甘美さのようなものに溺れてしまうのが人間らしいのではないだろうか。そこに気がついていながら抵抗するのはすごいことだけれど、生活の大体はしょうがなく仕方なくで動いている。それぞれが荒野の廃業した商店で慈善事業をして世界は何となく回っているのは楽しい。2025/07/31
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